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211(05/08/03)
7月度・検索語ランキング

 さて。恒例の月間検索語ランキングである。僕のサイトに、どのような検索語でアクセスしてきたか、レンタルサーバー側が提供してくれるデータをもとに、ベスト20をつけてみた。

7月度
  前月 回数 検索語
1
2↑
529
前田日明
2
1↓
315
シルバーシート
3
5↑
149
ピンクフロイド
4
4●
145
ガマ腫
5
3↓
134
昭和
6
6●
121
1970
7
38↑
92
小倉昌男
8
7↓
91
電話セールス
8
10↑
91
精神病院
10
10●
90
歴史
11
13↑
73
介護ビジネス
12
28↑
70
生存権
13
12↓
67
1970年
14
16↑
60
山口百恵
14
17↑
60
洋楽
16
40↑
56
高齢者
16
18↑
56
異汗性湿疹
18
26↑
51
重症心身障害者施設
19
8↓
50
年表
19
31↑
50
成田新幹線

 今月は、さる6月30日にお亡くなりになった「小倉昌男」さんを検索語にアクセスしてきた人が増えたのが特徴的である。とても悲しいランク入りである。間もなく、8月8日にはお別れの会が開かれる。僕も、出席する予定だ。12位に「生存権」が、18位に「重症心身障害者施設」が上昇したのは、障害者をめぐる重要法案が国会で議論され、霞が関に多くの障害者団体が詰めかけていたからだろう。「ピンクフロイド」の上昇は、再結成に伴うもの。ちなみに、正確な日本語表記では、ナカグロが入って「ピンク・フロイド」である。こちらは30位に入った。

 さて。このベスト20には入っていないが、毎回気になっている検索語がある。それは今回32位(前回66位)につけている「尿道カテーテル」だ。これについて僕が記述したのは「ガマ腫ライターのゲコゲコ闘病記」の一回だけである。素直に考えれば、看護婦の資格を取ろうとしている乙女たちがネット上で情報収集している結果、と思いたいが、一方でマニアな人々もこの言葉で検索していると思う。どっちが多いのか、これが大きな関心事ではある。

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212(05/08/03)
「なにわ音楽博覧会」を見てきた

 さて。報告が遅れたが、7月24日の日曜日、以前にもここで触れた「なにわ音楽博覧会」(於:KPOキリンプラザ大阪)を見てきた。主に70年代前後、関西の音楽シーンを楽しんでいたかつての若者なら懐かしくてたまらない展示に、興味がそそられた。人間の記憶はあやふやなもので、すっかり忘れていた出来事(例えば関西ローカルで売り出した洋楽=ディック・セント・ニクラウス=の話題など)も思い出したりして。

 ややマニアックかもしれないが、展示物の見所としては、「ビート・オン・プラザ」の放送リスト(バインダーに入れて展示している)と、「春一番コンサート」の映像(福岡風太さん提供)を挙げておきたい。

 前者は、最近語られている「70年代洋楽」が実は氷山の一角に過ぎないことを、如実に語る展示としてお薦めしたい。今ではすっかり忘れられているアーティストも、当時はそれなりの輝きを持っていた。僕が「隠れ名盤 世界遺産」でやろうとしていることは正しいと改めて思った次第である。

 後者は、「春一番コンサート」に行ったことがある人なら、ぜひ観てもらいたい映像だ。僕自身は「春一番コンサート」で、デビュー間もない矢野顕子さんを前座扱いで観たような記憶がある。いや、矢野顕子さんは別の場所で、実は荒井由実さんだったろうか……。確か、五輪真弓さんが最後の方に出てきたとも記憶しているが。 ダメだね、人間の記憶なんて。でも、熱い雰囲気はよく覚えている。みんな新しい音楽に飢えていた。お祭り騒ぎだけを目的にして苗場(フジロックのことです)に集まる2005年の若者との違いは、かなり明白。

 展示を見終わった後は、今回のイベントを教えてくれたフロムさんとお会いした。たまたま70年代のニューミュージック系イベントに深く関わった人物とも同席してビールをいただき、楽しい逸話をお聴かせいただいた。当時、「8・8 ROCK DAY」とか、「春一番コンサート」とか、あと関東方面での音楽イベントに深く関わった人々のインタビュー集などできれば面白いのでは、などという思いもちらり。……いかんね、すぐ仕事に結びつけようとしてしまって(苦笑)。

 ところで、会場であるKPOキリンプラザのすぐ前にある戎橋は、ただいま架け替え工事の真っ最中。阪神が優勝したら、ファンはどこで大騒ぎをするのだろう。


▲この催しは入場無料である。9月4日までの開催なので、ぜひ、今のうちにお立ち寄りを。

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213(05/08/07)
談合は絶対悪なのか

 さて。本来なら「オンフィールド・コラム」に書くべきテーマだが、同コラムは半年以上新ネタを更新していない。取材を行わずに、僕の経験や直感だけに基づいたコラム原稿を増やすことが躊躇われるからである。この「さて。」のコーナーなら、その点、気軽に思ったことが書ける。

 取り上げたい話題は、昨今ニュースを賑わせている談合問題である。国や地方自治体、公共団体が民間の事業者と売買契約を行う場合、一定条件のもとで複数事業者による入札を行い、最も入札金額が低い事業者と契約を結ぶのが常識となっている。税金のムダ遣いを防ぎ、お役人と民間事業者の癒着を断ち切るための、賢い仕組みではある。だが、最近では「談合=絶対悪」「入札=絶対善」を前提とした正論ばかりが目立っていて、僕はどうも、違和感が禁じ得ない。

 昔、広告制作会社に勤務していた時代、やはりお役所の仕事をちょくちょくやっていた。お役所の施策や事業をPRするパンフレット類の制作である。直接いただく仕事もあれば、代理店経由のものもあった。僕は入札という作業に直接加わったことはないが、気に入らないのは見積金額だけで受注業者が決まってしまうことだった。どんな構成で、どんなデザインにするのか、コピー(広告文)の表現はどうするのか、そんな企画部分の善し悪しはそっちのけで、安ければいいという仕組みに疑問を抱くのはクリエイターとして当然である。

 公開入札を行わずに受発注の契約を結ぶ抜け道の方法はいろいろあったと思うし、「この人(業者)でなければ」とクリエイター(事業者)を指名することも可能なわけだが、市民監視が厳しい最近は「あらぬ疑惑をかけられないよう、公開入札にしておこう」とお役人が判断することも多いに違いない。どの業者が落札しても質的な落差がないようにと、お役人の側で企画の中身まで詰めるケースも多いが、ズブの素人が考える企画など、たかがしれている。

 入札に参加できる権利を与える業者を事前に吟味する方法も、あるにはある。これまでの実績とか、業者の経営内容などでふるいにかけるわけだが、あまり効果的だとは思えない。実際に経験した話だが、公開入札による落札業者の印刷業者と組んだとき、印刷の技術があまりに拙く、見るも無惨な色校正を出してきたことがある。何度も色校正を入れようとすると、「入札の際に、色校正は一度と条件付けられている」などと突っぱねられた。質的にいいものを作ろうなどというスピリットは、微塵も感じられなかった。

 さて。ここで例に出したのは、言ってみれば、しょせん印刷物の世界である。少々へんちくりんなものができても、まさか人の生命に関わるようなことはない。だが、最近の話題は建造物である。一度見たらポイと捨てられかねない印刷物ではなく、20年も30年も地図の上に残る仕事で、多くの人がそこを利用する。本当に談合がなくなり、値段だけの勝負になったとき、納税者は「税金を少ししか使わないでくれて、ありがとう」と満足し、その建造物を喜んで利用したくなるだろうか。

 駆逐すべきは、健全な利益以上の金をもたらすような悪い談合である。それをどうやって見抜くのか悩ましいのは百も承知しているけれど、結局は良心ある人間を育てることと、第三者による二重三重のチェックを機能させるしかないのではないか。それを面倒がる世の中の方が、僕はもっと気持ち悪い。

 同様の疑問を抱いた人は、他にもいる。二番煎じになってしまったが、他にも同調者がけっこういるのではないかと思う。

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214(05/08/12)
衆議院選挙後の予測

 さて。後で大恥をかく可能性は十分あるが、衆議院選挙後を勝手に想像してみた。僕の予想は、自民党は公明党と併せても過半数を取れず、退路を断った小泉政権は終焉。民主党も単独過半数を取れず、同じく退路を断った岡田代表は退陣……というもの。

 さあ、ここからどうなるか。従来の日本的な価値観だと、周囲を丸く収める温厚派の自民党総裁が生まれて、郵政反対派も自民党に復帰し、結局元通りというストーリーになるが、どうも、今回はそうはうまく行かない感じがする。そう、大規模な政界再編になるのでは、と思っているのだ。自民党も民主党も、さまざまな価値観を持った政治家の集まりだから、社民党も含めてガラガラポン、改めて真ん中当たりで右と左に分かれるのでは。この渦中では、新自民党だとか自民新党みたいな政党名の登場も予想されるが、どうせならアメリカみたいに共和党と民主党にするのも一案(半分、冗談ですけど)。

 コップの中の嵐ばかり面白おかしく報道するマスコミには辟易するが、とりあえず投票率が上がるのは良いこと。一部の組織票だけがキャスティングボードを握ることだけは避けて欲しいと思う。じっと息を潜めていた小沢さんあたりが、そろそろ地中から這い出す可能性も。それが日本にとって幸せか否かは、ともかく。

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215(05/08/14)
うりうり……うーむ。

 さて。マクワウリ(メロンの一種)が1個だけ収穫できた。まずは、記念写真をパチッ。

 結構甘い香りが漂ってきたので、そろそろ食べ頃。ワクワク、ドキドキ、期待を膨らませつつ食してみたが……あれれ、あんまり甘くないし、香りも中途半端。何より、メロンっぽい味がほとんどしないじゃないかぁー。うーむ、もう少し熟成させた方が良かったのかも。3か月間もかけて育て、ようやく収穫できた1個がこの有り様。もうマクワウリなんて、育ててやるものかっ(グスン)。

 その一方で、プチなトマトは次から次に収穫できる。もう100個は摘み取ったと思うが、まだ100個ほど収穫できそうだ。これが全部、メロンだったらなあ……なんて。

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