さて。すっかり話題のタイムリー性を失ってしまったが……高校生の身でありながら、喫煙していたことが発覚した日本ハム球団のダルビッシュ投手は「一生禁煙/禁酒します」と誓った。国会議員の身でありながら、酒の酔いに任せて強制わいせつをはたらいた中西代議士は「一生、酒は飲まない」と誓った。 僕ならどんな「一生○○しません」というセリフが吐けるのだろう。「一生、酒は飲みません」……これは無理。毎日、適量をたしなみたい。「一生、煙草は吸いません」……禁煙はするかもしれないが“たまに一服”の選択肢は残しておきたい。「一生、浮気はしません」……たぶん誓えると思うが天地神明にかけてとは言えない。「一生、麻薬には手を出しません」……合法ドラッグを含めて経験は一度もないが誓いはたてられない。何故なら、入院治療で知らない間に投与される可能性もあるから。 反省の気持ちを強く表現したいのは理解できるが、これから何十年とあるだろう一生について、軽々しく約束事などできるものではない。できないことは口にしない、口にしたことは必ず実行する。これが僕の考え方。ダルビッシュ投手はスポーツ選手だから喫煙はマイナス材料だとは思うが、酒も煙草も、大人になれば基本的には「自由にどうぞ」の嗜好品。若いウチから人生の楽しみを制限すると、後で後悔すると思うが。 それにしてもダルビッシュ投手の場合、これまでも彼の周囲にいた人たちは気づいていたはずで、それを注意しなかったのが一番の問題だ。こんなことを書くと叱られるが、僕も高校時代から酒と煙草はこっそり楽しんでいた。ただ、見つかると怒られるから欲望は抑えつつ最小限にセーブしていた。今は誰も咎めないから、未成年でも欲望は全開だ。欲望が全開することを許しておいて、見つければこてんぱんにやっつける。そして「一生やりません」というセリフを吐かないと、許してもらえないようなプレッシャーを与える。 今のバッシング社会、とても気になる。 さて。「70年代洋楽リンク集」で日本のフォーク&ロックのアーティストを大幅に増やした。日本のアーティストはこれで68アーティストを取り上げたが、まだまだ取り上げなければならないアーティストが漏れていることは自覚している。たぶん、今の倍は必要だと思うが、やり出すとキリがないので、今回はとりあえずの補強ということで。 70年代のアーティストに関するサイトをさまざま探していて、とくに70年代前半の日本のフォーク&ロックは不遇だなあとつくづく思う。当時、それなりに話題を集め、雑誌『ミュージックライフ』の人気投票・国内部門で上位にランクされたようなバンドに関するサイトが、意外なほどに少ないのだ。CDでの復刻版リリースも、ごく一部にとどまっている。 海外のアーティストなら、人気がそれほど高くなかった小粒のバンドでも、何らかのサイトはヒットする。だが国内のアーティストは本当に寂しい限り。要するに、マーケットサイズが全然違っていたということなのだろうが。 さて。元・プロレスラー&格闘家の前田日明さんがスーパーバイザーを務める総合格闘技の新しいイベント「HERO'S」の旗揚げ興行が26日に行われた。地上波でも同日夜に放映されたので観た人も多かったと思う。今月初旬に旗揚げが突然発表されたばかりであり、いきなり巨大なホールでのイベントは無茶とも思われ、“とても寒い興行”になるのではないかと悲観的な見方をしていたが、1万人以上が入ったということで、ホッと安堵した。 試合内容も、テレビで見る限り、おおむねワクワクさせられる面白い試合が多く、上々の滑り出しだったように思う。なかでも宇野薫選手の試合は、終了直前に大逆転負けしたとはいえ、ミドル級のスピーディ&スリリングな闘いぶりを堪能させてもらった。進行やレフェリングでの不可解さもなく、運営面でもスムーズに運んだのは幸いだった。 それにしても、前田ファンとして溜まらなかったのは、選手入場曲やリングアナ(古田さん)、審判員が着用する赤いブレザーなど、3年前に解散を余儀なくされたRINGSの遺影が見え隠れしていたところだ。テレビではカットされたが、最後は前田さんがリング上で挨拶をし、3年間の空白時代を待ちわびたファンから大「前田コール」が飛んだという。会場にいたら、たぶん、涙していたことだろう。 どちらかといえばミドル級の選手が中心であり、PRIDEとは微妙にスタンスが異なるが、競合関係は免れない。いろいろ大変な面はあろうが、前田さんの選手発掘能力は秀でている。この日スカウティングされてきた総合格闘技初体験の外国人選手たちは、不慣れなこともあって敗戦が続いたが、磨けば光る逸材と見た。気になるのは、日本人選手の発掘ではあるけれど。 さて。以前コラムにも書いたことだが、相変わらず「前田日明」の検索語で当サイトに入ってくる人がズバ抜けて多い状態が続いている。発行人の僕は格闘技の現場取材をしているわけでもないので、前田さんに関する情報収集で当サイトに誘うのは心が引ける。地道な取材を続けている「BoutReview.com」編集長の井田英登さんのコラム「時代に媚びない前田日明の反骨魂」が読み応えあるので、こちらを紹介したい。井田さんも、前田さんの復帰を心待ちにしていた一人なんだなあ。 さて。昨年11月頃に鉢植えから移した苺に、初めての花が(左)。ビニールトンネルを作ってあげなければと思っている間に、いきなり雪が降り出し、アッと言う間に雪に埋もれてしまったので、「もう駄目だ」と諦めていたのだが…。 すっかり死んだように見えていたのに、からくも生き残っていたようで、ご覧のように可愛い赤い花が咲いた次第。この状態から、どのように実になっていくのか、確かめるのが楽しみだ。花びらが、ヘタになっていくのかしらん。たぶん、収穫できるのは数粒くらいだろうけど。 右は、ミツマタの花。コウゾと並んで、古くは和紙の原料となった植物だ。なるほど、3本の枝に分かれて花をつけるので「三つ又」なのね。分かりやすい名前。 さて。友人からの紹介をもらって、ソーシャルネットワーキングサイト「mixi(ミクシィ)」にさっそく参加を始めた。以前から噂は聞いていたけれど、会員になったことで、いろんな人の日記を見たり、コミュニティを覗き見したり……。 webサイトやメルマガの発行人としては5年の経験を積んできて、ネット上で何かを書くときのスタンスも定まってきたが、“閉じられたブログ空間”での立ち振る舞い方は、まだよくわからない。ちょうど、異国の知らない類のお店にいきなり入り、ちょっぴり肩身を狭くしながら周囲の状況を観察している感じだ。それにしても「フリーライター」の多いことったら! 以前、ニフティのパソコン通信時代、とあるコミュニティで叩かれてしまって、すっかりげんなりしてしまった経験が、僕にとってはトラウマになっている。慣れるには、まだ少しばかり時間がかかりそう。正直言うと、最近、webサイトづくりやメルマガづくりにマンネリを感じ始めているので、いろいろと考え直すには格好の材料になる、かもしれない、かな。 |