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251(06/02/15)
誰も言及しない東横インの障害者雇用

 さて。ニュースの消費スピードがどんどん速くなっているので、仕事にまみれているうちに、かなりの亀レス(ポンス)になってしまったが、東横インの話題。

 東横インが、身体障害者用の駐車場や客室などを撤去して別の用途に使うなど、違法に改造した問題が世間を騒がせている。これについては、かつてバリアフリーに関してコツコツ取材していた体験から、さまざま思うことがあった。東横インに強く反感を持つ部分と、ちょっぴり同情する部分もあり、あれこれ言い出すとキリがないが、1つだけ言わせてもらいたい。

 それは、そもそも社内に、障害者の側の視点でモノを言う人間がいたのかどうかだ。最初にこの話題が報じられたとき、真っ先に思ったのは、おそらく、社内でほとんど障害者を雇用していないんだろうな、ということだ。法に定められた数の障害者を本当に雇用していたならば、ホテルの改造について社内で異論が出るか、もしくは、もっと早い段階に、内部告発のような感じで外部に情報が発信されていただろうと思う。

 世間では未だによく知られていないが、常用雇用労働者数が56人以上の一般事業主は、労働者数の1.8%以上の障害者(身体障害者または知的障害者)を雇用しなければならないことになっている。

 東横インの社員数は、公式サイトによれば2,866名だ。この規模で雇用しなければならない障害者は50名程度と思われるが、一連の対応を見る限り、50名も雇っているとは到底思えない。法で定められた人数の障害者を雇用していない場合は、人数分の「障害者雇用納付金」、要するに罰則金を支払えばお目こぼしになる決まりになっており、推測で申し訳ないが、東横インも1人当たり月額5万円を支払って、お茶を濁しているのではないか。

 もちろん、日本の企業の多くはこのような過ちを繰り返しているわけで、この件で東横インだけを責めるのは不公平だが、今回の問題の背景として障害者雇用について言及する報道メディアがほとんどないのは、少々残念だった

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252(06/02/15)
グラミー賞2006の感想

 さて。同じく少々遅いレスポンスになったが、今年もグラミー賞授賞式の模様をWOWOWで鑑賞した。何と言っても一番のインパクトは、オープニングアクトを務めたマドンナだろう。46歳でありながらレオタード姿でエネルギッシュに踊り、観客を魅了した。来年度のグラミー賞では、各種部門でのノミネートは確実だ。絶妙なボーカルパフォーマンスを披露しながら、主要な賞を逃したマライア・キャリーとは好対照。彼女の心中は穏やかでないだろうと、容易に察しがつく。

 個人的に少々不満だったのは、大ベテランのU2にスポットが当たりすぎた点。良いバンドだとは思うのだが、あまりに王道すぎて、どうも今一つ好きになれない。パンクなガキバンドだったはずのグリーンデイがとっても優等生になっていたのも、少々不満。いつから、いい子ちゃんになってしまったのだろうか。また、大好きなコールドプレイのパフォーマンスも酷かった。7月の来日公演が決まったというのに、クリス、大丈夫か?

 グラミー賞は毎年、保守的な結果に終わると言われているが、今回はパフォーマンスに登場してくる人々もベテラン勢が目立ったような気がする。ポール・マッカートニーのライブも退屈だった。何か、もう少しかき乱す人が出てきてほしいと思うのは贅沢だろうか。……今回の一番の不良は、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのトリビュートライブに登場してきたスライ本人。60歳は過ぎていると思うが、金髪のモヒカン刈りで登場、挨拶もナシに、演奏の途中でとっとと引き揚げてしまった。マドンナに次ぐインパクトだった。

 来月放映されるであろう、ブリット・アウォードも楽しみ。

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253(06/02/16)
カーリングがツボにはまる

 さて。トリノ冬季五輪で日本勢が苦戦している。未だメダルに届かずで、何十年ぶりかの「メダル0」の可能性もあると言う。

 まあ、個人的には元々ウインタースポーツには縁遠く、スキーは高校時代に木のスキー板で(!)一度やっただけだし、スケートに至っては小学生か中学生の時に一度だけやって随分恐い思いをし、すっかり懲りてしまったことがある。

 社会人になった80年代の初めごろには、若い男女が出会いを求めてスキーツアーに出るような習慣が生まれ、街頭でよくスキーツアーのチラシを配布していた覚えがある。アフタースキーでディスコへ繰り出し、一夜の遊びに興じる人も少なくない、とも聞いた。そういう軟派な遊びにはなじめず、避けているうちに、チラシも配ってもらえない年齢になってしまった。チラシを配る若いお兄ちゃんが、僕の顔を見てチラシを差し出してくれなくなった時のショックは、けっこう大きかった。

 そんなこんなで冬季五輪には今ひとつ関心がわかず、遠い目でテレビ中継を見ていたのだが、昨晩のカーリング競技には関心がわいた。ルールも知らなかったが、じいっと見ているうちに段々面白さがわかってきて、ツボにはまってしまった。

 これはテレビゲームなどでも楽しめるのではないか、などと検索していたら、パソコンで手軽に遊べる無料ゲームを発見。暇つぶししたい人は、こちらこちらで、遊んでみてはいかが。デッキブラシで床掃除する人が登場してこないのは残念だけど。

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254(06/02/24)
力道山のプロレス論

 さて。トリノ冬季五輪の話題が収束に向かい、スポーツ周辺の話題はWBCやワールドカップに流れていくのだろうが、その狭間でプロレスの話を持ち出したい。話題の主は力道山である。来週末(3月4日)から日本で韓国映画「力道山」が公開され、おそらく世間の関心も高まると思うが、興味深いブログが連載されているので紹介したい。それは、岡村正史さんの「力道山からプロレスへ」(ジャーナリスト・ネット内)だ。

 力道山はこれまで「昭和のヒーロー」として専ら取り上げられ、最近ではタブー視されていた「在日韓国人」としても徐々に語られ始めているわけだが、肝心の「プロレスラー」としての力道山は、あまり語られていない。そこで岡村さんは力道山のプロレスとは一体何であったかを、描いていきたいのだと意気込んでいる。

 岡村正史さんは、スポーツ社会学的なアプローチでプロレスを鑑賞・研究してきた方で、最近では「力道山と日本人」を上梓、この本は社団法人現代風俗研究会の橋本峰雄賞を獲得した作品でもある。僕はもう15年以上前になると思うが、大阪でコピーライターをやっていた時代、エスエル出版(鹿砦社)の出版パーティで初めて岡村さんと知り合った。

 エスエル出版は元々左翼系の出版社ではあったが、社長の松岡利康さんがプロレス好きということもあって、「プロレスファン」という雑誌を出版、新右翼の鈴木邦男さんも寄稿するなどユニークな雑誌を出版する出版社として、一部では熱狂的に支持されていた。まあ、一般的には、ジャニーズ本の訴訟騒ぎでバッシングされた出版社として有名かもしれない。「プロレスファン」ではコピーライター時代に何度も原稿を寄稿していて、ギャラは一度ももらっていないが執筆陣の一人としてパーティに招待され、ここで岡村さんと知り合ったのだった。

 エスエル出版(鹿砦社)については改めて書きたいことがあるが、それはともかく、力道山の映画が公開され、関心を持った人には、このブログも読んでみて、とお薦めしたい。

 あ、ちなみに今夜から明日にかけて、「日本映画専門チャンネル」で力道山特集が組まれる。こちらも、どうぞ。

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255(06/03/02)
2月度・検索語ランキング

 さて。恒例の月間検索語ランキング。このサイトに、どのような検索語でアクセスしてきたか、レンタルサーバー側が提供してくれるデータをもとに、ベスト20をつけたものである。

2月度
1月 回数 検索語
1
3↑
340
前田日明
2
10↑
302
チョコパイ
3
29↑
286
レシピ
4
4●
172
洋楽
5
15↑
136
ロッテ
6
31↑
119
チョコ
7
8↑
115
1970
8
5↓
108
ガマ腫
9
6↓
103
ピンクフロイド
10
1↓
96
イエスの方舟
11
17↑
80
シルバーシート
42↑
チョコパイ レシピ
※組合せ検索
13
15↑
72
精神病院
14
20↑
66
ダメおやじ
15
25↑
62
尿道カテーテル
16
7↓
57
山口百恵
17
20↑
56
散髪
18
19↑
54
介護ビジネス
19
24↑
46
1000円
20
8↓
44
障害者福祉
11↓
現状

 2月は、ロッテ「チョコパイ」のパッケージ裏面に掲載されているレシピ募集のキャンペーンがあったせいか、これに関連したキーワードが一気に上位にランクインした。例によって、これに関連した当サイトのコラムは1つだけなのだが、キーワードをいろいろ組み合わせてYahoo!で検索してみると、ロッテの公式ページの次に僕のコラムが出てきたりして、ビックリ。

 ロッテの「チョコパイ」 は、上記のコラムを書いた後も頻繁に購入しているが、一度食べ出したら止まらないのが困ったところだ(苦笑)。ちなみに、紅茶やコーヒーを飲みながら食べる人も多いだろうが、お薦めは番茶。煎茶ではダメ。番茶の渋さと合うんだよなあ。ああ、またロッテの片棒を担いでしまった。

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