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236(05/12/14)
他人事でない、強度偽装

 さて。一連の耐震強度偽装問題では、自分自身が不動産を持っていないこともあって、不謹慎と自覚をしつつも、これまでは「どう見てもカツラだよなあ」とか、余計なところに目がいって仕方なかった。だが、今日の証人喚問をダイジェストで見ながら、ようやく他人事とは思えない心境になってきた。

 というのも、耐震強度偽装問題における件の一級建築士の立場は、ねつ造記事におけるフリーライターの立場と同じだと感じたからだ。例えば、同じように収入のほとんどを依存している編集部やプロダクションから「もっと面白おかしく書け」「読者が食いつくような記事にするには、いろいろ工夫のしようがあるだろ」「ライターは他にもゴマンといるのだ」などと高圧的に言われたら、それは、「適当にねつ造してでも、センセーショナルな記事を書け」という意味に解釈できてしまう。

 もし、こうしたやりとりを経て面白おかしい記事ができたとして、編集担当は「少なからず創作をまじえた記事なのだな」と十分に理解していても、それを諭すことはしないだろう。事が公になったとき、今日の木村建設や総合経営研究所のように、「嘘を書けと指示したことは一度もない」「面白い記事を書けとは言ったが、事実をねじ曲げろと言った覚えはない」とシラを切るに違いない。……何だか、そんなことを思ってしまった。

 件の一級建築士が、高圧的な要求に対して過剰適応してしまった、という可能性もなくはないが、そこまで巧妙に追い込んでいった側の責任も追及されて然るべき。僕自身は、過去においても現在においても、記事のねつ造を強要されたことがないので、その点は、取引先に恵まれてきた。特定の取引先だけに依存するのは、やはりマズイ。

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237(05/12/22
「GarageBand」面白すぎる

 さて。Mac mini購入後の感想についてはすでに触れたが、バンドルされていたDTMソフト「GarageBand」が以前から気になっていた。試しに立ち上げてはみたものの、さっぱり使い方がわからず、「単なるお試し版なのかしらん」と思って放置していたのだが……。

 ところが、図書館で借りてきたマニュアル本を参考にしつつ、使い始めてビックリ。これは面白い! 収蔵されているループ音源などを適当にぺたぺた貼っていくうちに、みるみる曲らしい曲ができてしまうのだ。ちょうど、短めの曲を作りたい目的があったので、さっそく5曲ほどを作ってしまった。

 全般的に、テクノ系のループ音源が多いが、追加でジャンル別の「JamPack」を加えれば、バリエーションはさらに広がり、ロック系の曲もいろいろできるらしい。自分に作曲の能力があるとは思えないが、MIDIキーボードを買って、本格的にトライしてみようかしらん、などとも思ってしまう。

 こんな面白い道具がついて5万円台のマシンなんて、信じられない時代ですな。音楽好きは、Mac miniを購入して損はないと実感。

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238(05/12/22
友人来たりなば

 さて。以前の職場では同僚だった友人たちと久々の飲み会。友人の1人は、自宅まではるばる泊まりに来てくれた。

 フリーライターは自宅や仕事場でワンパターンな生活を送ることが多く、とくに僕などは曜日も関係なしに朝から夜までパソコンに向かう単調な毎日を過ごしがちなので、こういう変化はなかなか嬉しい。にこやかに、おもてなしをしてくれた連れ合いにも感謝。

 以前にも、元同僚の友人が泊まってくれたが、せっかく遙々来てくれたのに、十分なおもてなしができなかった。近所の面白いところを案内するくらいの余裕がないと、いかんね。そのためには、周辺エリアのスポットを発掘するのも大切。これがなかなか難しい。

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239(05/12/27
メルマガ最終号の編集終了

 さて。さまざま逡巡したが、5年間続けてきたメルマガの発行を終了することにした。最終号の配信予約を済ませ、肩の荷が下りた感じがする。(廃刊のお知らせ=期間限定)

 もともとメルマガ発行は、小銭稼ぎを目的に発行を企てたのが始まりだ。2000年の夏頃、メルマガ広告でお金儲けする人々の話題が関心を集めた時期で、メルマガ1本に3つの広告をぶら下げるだけで、およそ100円が懐に入るとされていた。読者数が1000人になれば、毎号、発行のたびに10万円の収入が得られる計算になる。……そんなバカな、と思ったが、実際に試してみなければ実情はわからない。

 定期発行にふさわしいメルマガコンテンツとは、どういうものがいいのだろう……そんなことを考えあぐねていた時期に、「30年前の新聞が遅れて配信されてきたら面白いかも」と思い立った。毎日発行すると、ひと月に300万円……などという妄想は抱かなかったが、あり得ない話ではない。これでは、あんまりだと思い、週刊発行に決めた。どうせやるなら、一年の始まりからやったほうが気持ちいいと、翌年1月創刊をめざした。

 というワケで2001年1月に創刊したのだが、この頃には広告収入の仕組みがガラッと変わっていた。クリックされないと広告収入にカウントされないようになったのはもちろん、メルマガに入るはずの広告がなかなか提供されず、結局、この年にいただいた広告収入は、たったの1984円だった。広告内容に鬱陶しいものも少なくなかったので、翌年からは広告掲載をやめた。

 それでも無報酬のメルマガを発行し続けたのは、コンテンツそのものを作るのが楽しくて仕方なかったからだ。何より、古い新聞で発見できる意外なニュースには、心がときめいた。歴史のスキマをほじくり返すのが、面白かった。メルマガ発行はもう終わりにするが、できれば、来春あたりには、タイムマシンシリーズを継承するようなコンテンツを、当サイト上で開設したいと思っている。春の予定が夏に、秋にずれこむ可能性も高いが、ウエブコンテンツにした方が、メルマガコンテンツよりも幅広い人々に見ていただける。仕事の合間を縫って、何とか作り上げたいと思うが、どうなりますやら……。

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240(05/12/31
ピタゴラ、スイッチ♪

 さて。我が家には子供がいないので知らなかったが、一昨日の夜、そして昨夜と、いずれも深夜に再放送されていたNHK「ピタゴラスイッチ」の“ピタゴラ装置”に、すっかり魅了されてしまった。本当は幼児・子供向け番組なのだが、大人にも隠れたファンが多いらしく、大人でも楽しめるコーナーだけを再編集して放送したもの、らしい。

 どんな風に面白いのか。Flashアニメで再現したものを発見したので、ご覧あれ。(Flash1 Flash2

 昔々、小学生の頃だったか、誕生日の前になると両親に百貨店の玩具売り場に連れて行ってもらい、一定の金額以下の玩具を選ばせてくれるという夢のようなひとときがあった。その際にも、ピタゴラ装置と似たような、玉をコロコロ転がす玩具があって、目が釘付けになったことがある。結局、その玩具は両親に「ダメ!」と却下され、ブリキ製の自動車などに落ち着いてしまったのだが。

 そんなことを思い出しつつ、久々にワクワクさせてもらった。「ピタゴラ装置」がどれほどのブームになっているのか分からないが、もし人気が上昇すれば、そのうち巨大なピタゴラ装置を東京ドームに設置したりして。……今夜の紅白で、もしそのような演出があったとしたら、NHKも“あおり”が巧くなってきた証拠かも。

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