さて。例年よりも1週間〜10日間ほど遅れて、5月10日頃にようやくヒノキ花粉も小康状態となり、「やっと良い季節になった!」と喜んでいたのだが、数日前から突然くしゃみが止まらなくなった。耳鼻科の薬(抗アレルギー剤と点鼻薬)とも離れ、すっかり無防備な状態だったので、苦しいこと、苦しいこと。鼻血が出るほど鼻をかみ、喉はヒリヒリ、頭はクラクラ。 たまらず医者に行くと、「カモガヤ花粉かもしれませんねえ」と先生は仰る。カモガヤって何ですか? 「イネ科の雑草ですね。梅雨入り前まで、あと2週間ほどがピークです」。ああ、何てことだ。今年からまた新たな花粉症メニューが加わってしまったのか。カモガヤ花粉が終われば、今度はお盆前後から秋にかけてブタクサに悩まされるのだろうか。これでは年がら年中花粉症だよぅ! 花粉という外敵に対抗しようとするからアレルギーが起きる。それだけ身体に抵抗力が残っている証拠……などとポジティブシンキングができる人もいるようだが、とてもそんな気分にはなれませんね、はい。 さて。新聞拡張員のセールス手法があくどくなってきた。最近は、宅配便を装ってドアを開けさせ、開いたドアに足や指を挟んで閉められなくして、セールストークをする。これが大新聞社の新聞拡張とは恐れ入る。永年、宅配でとり続けている新聞もやめたくなるほどだ。 新聞社本体の最前線にいる記者は頑張って取材をし、記事を書いているとしても、販売組織末端のお粗末さは、大きなアキレス腱。お行儀が悪いのは、新聞社や販売店とは別組織の拡張軍団らしいが、販売店が契約に対してリベートを払っている以上、無関係では済まされないだろう。新聞社も、新聞社系列の放送局もこのことを問題視しないので、さらに程度が悪い。 ……という日記を書き上げてアップしようとしたら、奇しくも、千葉県での新聞押し売りのニュースがネットで流れ始めた。たぶん、同類の問題がそろそろ各地で噴出してくるのではないだろうか、我慢してきた消費者が、全国にかなりいると思うから。 さて。サッカー日本代表チームが、ワールドカップへの出場を一番乗りで決めた。2つの得点とも見事なシュートだった。めでたいニュースだったが、終わってみれば、北朝鮮チームに関するあの報道は何だったのかという気がする。 曰く、勝つためには手段を選ばず、チームに関する情報は一切秘密で、何をしでかすかわからない危険な存在……などなど、よくもまあ、憎々しげに北朝鮮チームを描いたものだと感心してしまう。相手国での対戦がなかったので何とも言えないが、結局は、FIFAワールドランキング(5/18現在)で88位のチーム(北朝鮮)と17位のチーム(日本)の対戦だった、というのが素朴な感想だ。それ以上でも、それ以下でもなかった。 昨日の試合では一部、ファールをめぐって感情的なシーンもあるにはあったが、サッカーの試合ではよくあること。特段、えげつないことをしたとは思わないし、どちらかといえば、紳士的に戦えた相手だったと思う。 僕は日本人だし、日本に対するナショナリズムも少なからずあるが、敵国を悪に仕立てて、自国の国威を盛り上げるような手法は、好まない。それでは、まるで、未知の強豪レスラーを初来日させるときのプロレスか、正義が悪を駆逐するお子ちゃまアニメの世界か……ブッシュ大統領みたいではないか。 さて。当サイトを開設してから、本日で丸5年になった。月日が経過する速さに、驚くばかりである。とくに大きな感慨はないが、そこそこのアクセス数を維持しながら生き残ってきたのは幸いだ。去年あたりからコンテンツの強化になかなか手が回らなくなってきていて、正直なことに、アクセス数の伸びは落ち着き、むしろ減少の傾向も見える。サイトの運営は地道に継続することが大切だと思っているので、無理せずにやっていきたい。 とはいえ、せっかく5周年だからと、以前からコツコツと準備をしたり、作業が止まったりしていた新コーナー「隠れ名盤 世界遺産」を立ち上げた。昨年9月にも記しているとおり、思いついて以来一年近くがたってしまったが、一番骨が折れるのが、同コーナーでとりあげるアルバム現物の入手と、アーティストに関する情報収集。メジャーシーンから距離が置かれたアーティストの、今では話題にもならないオリジナル盤を取り上げるのが趣旨ということもあり、けっこう難儀をしている。 ただ、この新コーナーには結構な思い入れがあるのも事実。もし、同じような趣旨でコンテンツを作りたい人がいれば、一緒に“世界遺産”登録をしあうのもいいと思う。 さて。WWFが日本の調査捕鯨を禁止せよと言っている。日本には古くから鯨肉を食してきた文化がある。かつて乱獲していたのは事実だろうが、今、捕鯨禁止にどんな意味合いがあるのか、よくわからない。個人的に、鯨肉を特別好むわけではないが、たまには食したいと思う。牛肉を食べるのが良くて、鯨肉を食べるのが悪いという論理が、わからない。 かつてWWFは、冷凍冷蔵庫のフロンガスをノンフロンに変えよと強く迫った。高温多湿で冷凍室に霜がつきやすく、霜が嫌われる日本では、霜を溶かすためのヒーターを使うが、それには引火の恐れが少ないフロンガスが冷媒として好都合だった。おまけに今は家電リサイクル法の施行で、フロンガスは回収・再利用されているはずで、大気に放出されてオゾン層破壊につながるとは考えにくい。 以前、エコプロダクツという環境配慮製品の展示会で、WWFがカレンダーを配っていたので、個人情報を提供するのと引き替えに、無料でカレンダーをいただいたことがある。環境市民団体の総本山がどのような環境アピールのカレンダーを作っているのか、素朴に興味があったからだ。しかし、家に持ち帰って袋を開けて驚いた。紙はやたらと分厚く大判でギラギラと光沢があり、カレンダーの休日情報は海外のものだった。 WWFの活動の全てを否定はしないし、公平な貿易の促進など有意義な活動も手がけているが、個別の国や地域の、文化や習慣に思いを馳せることなく、自分たちの価値観だけを一律的に押しつけてくる部分が、あるように思えてならない。そこがどうも、好きになれないのだ。 |