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141(04/07/26)
ハードディスク機器は“買い”か?

 さて。世間ではiPod miniの国内発売開始が話題になっている。ソニーは「ポストiPod」を明確に意識して新型ウォークマンやらVAIOブランドのプレイヤーを発売。東芝もgigabeatで追撃する。iPodのテレビコマーシャルでは「Goodbye MD」と銘打ち、携帯型オーディオプレイヤーの主流を担おうという意気込みにあふれている。

 これらは、いずれも本体に内蔵されたハードディスクに音源を記録する方式。1000曲だか1万曲だかを記録でき、カセットやディスクなどのメディアを持ち歩かなくて済むので、スマートな音楽ライフを楽しむことができる、らしいが……。

 携帯型オーディオプレイヤーのヘビーユーザーとしては、購買意欲がビンビン刺激されていて、そろそろ買ってみようかとも思ったが、身近な“事件”を契機に踏みとどまった。それは、購入して7カ月しかたたないハードディスク内蔵型DVDレコーダーのハードディスクが、早々とへたってしまったからだ。DVDディスクに直接録画することは問題ないが、ハードディスクへの録画、ハードディスクでの再生、ハードディスクからDVDへのダビング、すべての作業で「異常が発生しました」のメッセージとともに止まってしまう。

 おびただしいビデオ資産をハードディスクに録画して編集し、DVDディスクにダビングする作業で、かなりの酷使をしてきたのは事実だが、それにしても、短命すぎる。今は修理中だが、おそらくハードディスクを一式交換してくるだろう(7/30追記:やはりハードディスクと、さらに基板が交換になった)。聞くところによると、パソコンにしろ、録画機器にしろ、オーディオ機器にしろ、ハードディスクはその構造上(動作上)、寿命は意外と短いというのが定説。

 これまでメディアを必要としてきたAV機器が、今は、おおむねハードディスク型に雪崩を打ち始めている時期。TV録画機器がその先陣を切り、オーディオレコーダーがこれに続いて、近々はビデオカメラでもこのタイプが主流になるのではと目されているが、本当に大丈夫なのか。

 僕はもっぱら、MDをメディアに使ったオーディオ機器を多用し、取材録音もこれで済ませているが、MDはなかなかの優れものだと思う。何より音質がいい。MD80一枚で4倍モード(MDLP4)を使えば、3分の曲が110曲入る。遠出の際はお気に入りのディスクを数枚持参するが、軽いし、かさばらないし、ほとんど不満はない。にもかかわらず、MDも近い将来、姿を消すのだろうか。

 MDのアキレス腱を唯一挙げるとすれば、ソニーが提唱してきた規格だということ。エルカセット、ベータマックス、8mmの次は、MDも同じ運命をたどるのだろうか。せめて30年は持ちこたえてほしいが。

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142(04/07/26)
朝青龍を再び擁護する

 さて。朝青龍がゴンタぶりを発揮、泥酔の上、所属の高砂部屋で玄関のガラスを割るなど“大暴れ”したそうだ。これが再びバッシングの材料になるのだろうか。

 1965年の新聞縮刷版を読んだ上でメルマガを編集している立場から言わせてもらうと、当時、拳銃を不法に所持していたとして、誰もが知る大横綱らが、警察の取り調べを受け、それなりの法的な制裁を受けている。それでも破門とか、引退の議論は出ていない。拳銃不法所持と、ガラスを割る程度の“大暴れ”。悪いのは、さて、どっち?

 仮に朝青龍が電撃引退に追い込まれたとして、きっと総合格闘技に出場するだろうから、これはこれで見てみたい気はする。少なくとも、近所の飲み屋で本当の大暴れをして店への出入りを禁止されていると聞く、某格闘技道場の長よりも、ずっと強そうではある。朝青龍、黒海、白鵬らが、総合格闘技のリングで闘ったら面白いだろうなあ、などと邪推しつつ……。

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143(04/08/03)
大収穫

 さて。今年の家庭菜園は、しっかりと暑い夏のせいか、なかなかの成果だ。

 とくにナスは、もいでももいでも、一週間もたたないうちに、いくつも、たわわに実を付ける。今朝の収穫は、大きなナスが5つ。形も外見も、スーパーで見られるナスのように良くはないが、食感が実にしっかりしていて、美味しい感じがする。もう15個は収穫できたと思うが、まだまだ実を付けそう。

 オクラは2つ摘み取ったが、毎日チェックしていないと、アッと言う間に摘み頃になる。大きくなりすぎると固くなるので、注意が必要。塩茹でして、そのままガブリが一番美味しい。

 気になるのは、地中で育っているはずのニンジン。生育具合が見えないので、少々心配だ。収穫時期は秋まで待たないといけない。ブロッコリーは、一向にブロッコリーっぽくならないけれど、これでいいのかなあ。


▲どーんと、おっきなナス。焼きナスにしようか、豆板醤で炒めようか……。

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144(04/08/06)
女子総合格闘技に潜む悪趣味

 さて。以前から一度は観たいと思っていた女子総合格闘技イベント「スマックガール」の興行「SMACK GIRL 2004 〜聖地凱旋〜(試合結果速報をリンク)」を、後楽園ホールで観てきた。一部の選手の素晴らしさと、女子総合格闘技の選手層の浅さと、主催者側の素人すぎる進行ぶりと、プロレスに対するあからさまな侮蔑と、お下劣な一部男性ファンの悪態ぶりが印象的だった。

 まず一部の選手の素晴らしさとしては、メインイベントに登場してきた辻結花選手の強い精神力と粘り腰、人気という点ではテレビ出演で一歩先行した藤井恵選手のラッシングパワーと輝くようなスター性が頼もしかった。とくに藤井恵選手については、今後、マスコミへの露出が多くなるだろう。

 これまでは、女の子だから、ということもあって、グラウンド状態での顔へのパンチは禁止にしており、グラウンド攻撃は30秒までと決められていたようだが、以上2選手が登場した最後の2試合だけはこれを試験的に解禁。バイオレンス性が過度に増してしまう懸念があったが、それを元・リングスのレフェリー、和田さんらが安全性重視のレフェリングでうまくコントロールしていたように思う。

 ただ、最後の2試合に至るまでの長々とした前座8試合は、アマチュアレベルすれすれの内容。ライブハウスなどを転々としてきたスマックガールが、格闘技の聖地・後楽園ホールで旗揚げ以来4年ぶりに開催する凱旋公演とあって、多くの選手を出してあげたいという気持ちはわからないではないが、この親心が、興行自体の価値を落としているのはとても残念。ちなみにこの日、前座に登場してきた「おっさん」というリングネームの選手が、同じ日のビンボー自慢番組「銭金」に登場していたのは、ご愛敬。

 これは親しい人からの受け売りになるが、女子総合格闘技は、近々、PRIDEやK-1に次ぐ大きな格闘技コンテンツになる。アテネオリンピックを終えた女子レスリング選手、オリンピックに出られなかった女子レスリング選手も一気にプロに進み、年末にはおっきなイベントになりそうな予感がするが、その時、スマックガールの名は残っているのだろうか。今回の素人っぽい進行・演出ぶりや、一部選手だけが卓越している状況を見ると、大きな資本がテレビ局とタイアップしてPRIDE並みのイベントを創出し、スマックガールの美味しいところだけを根こそぎ奪っていく……予感もする。

 さて。気になるのはこの日会場に訪れていた観客たちの、プロレスへのあからさまな侮蔑だった。数人の女子プロレスラーが登場していて、確かに、おおむね弱かったが、プロレスラー出身というだけでブーイングを浴びせるような愚かな行為は、(今回に始まったことではないにしろ)選手に対して失礼というものだろう。

 最近、真剣勝負が凄くてプロレスは下らないという空気が蔓延していて、とても違和感がある。どっちだって、いいじゃないか。要は、どれだけ観客をわくわくさせられるかが、最上位概念になるべきであって、真剣勝負かプロレスかは、所詮、手法の違い。それに、両者の手法だって明確に線が引かれているわけじゃない。極めて白に近い黒もあれば、その逆もある。もう10数年前、第一期UWFをバッシングし続けた「カクタン」こと格闘技探偵団のような、とても子供じみた、ヒステリックなものを感じずにはおれない。

 プロレスラーへのブーイングの先頭に立っていたのは、いかにも怪しげな商売で金儲けしてますって感じに見えた青年実業家風の3人組。お酒を飲み飲み、内輪で宴会騒ぎをしながら、わかったような言葉で檄を飛ばす。どうやら、何らかの形でスポンサードしている、成り上がり企業の要職3人と僕は勝手に想像しているが、そのヤジの飛ばし方がお下劣なのだ。

 そう、例えるならば、金に飢えている裸同然の若い女性を集め、シャガールの絵を背景に、ブランデーグラスを片手で弄びながら、札束をちらつかせて「ボコボコに殴り倒したヤツに、この金をくれてやるぜ」と挑発している男たち、といったところ。少々、オーバーな表現だが、そんな邪推をしたくなる連中だった。この人たちは来る場所を間違えている。泥レス(キャットファイト)を見せ物にしているビアガーデン(キャバレー)で、イカリングフライでも囓りながら、大騒ぎをするがいい。

 この日、人目を忍ぶように、新婚ほやほやのジャガー横田選手が、ひっそり観戦しに来ていた。自らが率いてきた吉本女子プロレス出身の選手が出ていたこともあろうが、基本的には勉強熱心な人なのだろう。女子プロレスのベテランは、今回の興行を見て、何を感じたのか。

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145(04/08/18)
全国社会福祉協議会、保健福祉広報協会にもの申す

 さて。今年もHCR(国際福祉機器展)のDMが複数枚(2枚)同時に到着した。名寄せ作業による重複の削除という作業をやっていないのがバレバレである。HCRが民間団体の行事なら、何も言うまい。だけど、主催している全国社会福祉協議会保健福祉広報協会とも、厚生労働省の外郭団体。税金をつぎ込んで運営している。

 本当に「老人と障害者の自立のために」と銘打つなら、障害者の小規模作業所などに名寄せの作業を外注したらどうなのか(毎年言っているけど)。外部に個人情報(住所情報)を出すのが躊躇われるなら、一定期間、雇えばいい。パソコンでさくさく作業できる障害者は、山のようにいる。

 宛名シールに印字された番号から類推すると、片方は2001年の来場者リスト、もう一枚は2002年の来場者リストをもとにDMを出していると思われる。毎年のように会場に行く人はそれなりにいるから、毎年行っている人の元には、同じように数枚のDMが届いているのだろう。HCRの来場者は去年13万5千人。少なく見積もって、うち3万人がリピーターだとすると、今回の郵送代だけでも3万×50円=150万円の損失。

 HCRに出展している大手企業から、いい加減に苦言が呈されてもいいはず。これもCSR(企業の社会的責任)の一つではないの。

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