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081(03/04/14)
墓場で名刺受け?

 さて。週末に、法事で多磨霊園へ行って来た。運転免許証を更新するために霊園の中をバスで通 り抜けたことはあったが、霊園の中に立ち入ったのはこれが初めて。右を見ても左を見てもお墓だらけの広大な敷地に、圧倒された。有名人の墓も多いと聞く。

 法事で訪れたお墓には、「御名刺受」と書かれた石が設置されていた。要するに、お墓参りに来ましたよという足跡を残すために、訪問者の名刺を入れておくモノだ。関西出身の僕には初めて目撃した代物で、トマソン的な性格も漂わせていて、興味津々。

 周囲を眺め回してみると、同様に「御名刺受」を設けたお墓が多いことに気づく。同霊園は1923年(大正12年)に開設されたもので、開設当時は都心を離れた静寂の地だったろうが、住宅の郊外化が進んだ1970年代あたりには周囲が住宅地となり、交通 至便となって、墓用の敷地(権利)はほぼ完売したであろうと想像がつく。

 ということは、高度成長期の始め頃に、お墓でも名刺を受け付けるという風習が始まり、一気に普及したということなのか。ちなみに、今も墓周辺のオプション品として販売されてはいる。しかもネットショッピングで。

 このあたりは、風俗史の格好の研究材料かもしれない。霊柩車の歴史を明らかにした井上章一さんあたりに、提案してみようか。あるいは自分でやるか。

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082(03/04/21)
虹を見た

 さて。19日の土曜日夕刻、東の空にきれいな虹が出た。写 真には写っていないが、うっすらと2本目も出ていた。今でこそ、虹の原理がわかっているから「きれいだなあ」で済むが、科学知識が未成熟だった時代なら、神のお告げに見えるんだろな。

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083(03/04/24)
別れるにはお金がいる

 さて。部屋の整理で、要らなくなったモノを次々と処分することにした。いずれ、さらに狭くて安い賃貸住宅へ引っ越せるよう、ささやかな下準備だ。

 二度と必要はないと思う本やビデオ、資料などはもちろん、粗大ゴミも数々。ラジオチューナーしか使えないミニコンポ、ほとんど使わないスピーカーやアンプ、スーツケース、オーディオラック、そしてお世話になった初代マッキントッシュのLC630、二代目のPowerMac7600/132、パソコンモニター、SCSI接続のスキャナやディスクドライブなどなど。

 東京都内では確か、10数年前に粗大ゴミの収集が有料になった。これを告知した広告のキャッチフレーズは「別 れるには、お金がいります」だったと記憶している。名作の一つといわれている広告だ。今回は、2000円強の“手切れ金”が必要ということになる。廃棄物を出すことには、少しばかり心が痛む。

 最近は、所有欲が本当に薄れてきた。モノが欲しいのではなく、機能だけあればいい。先日、朝日新聞に載っていた「レンタル家電で暮らす」という選択肢は、案外いいかも。

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084(03/04/25)
大丈夫? ディクシー・チックス

 さて。先日ここで書いた、アメリカで人気のカントリー娘たち、ディクシー・チックス。今度は音楽誌で3人そろってヌードになり、裸体にはブッシュへの挑戦的な言葉をボディ・ペインティングしているとか(FMで聞いた情報)。

 彼女たちの音楽性そのものは、カントリーポップならではの、ゆったり・ほっこりした曲が多いけれど、行動は大胆不敵。彼女たちの身辺は大丈夫か。コンサート開場で暗殺などされなければいいが。

 日本で言えば、モーニング娘。が全員ヌードになって、小泉政権への悪口を書き殴ったようなインパクト。いや、ZONEか。ゆったり・ほっこり系でいえばKiroroか。いずれも、あり得ないけど。

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085(03/04/30)
白装束軍団……環境問題はカルト化する

 さて。先週末あたりから、ワイドショー番組やスキャンダル大好き情報番組などで、「白装束軍団」に関する話題が俄然、盛り上がり始めた。ロス疑惑報道のような、狂乱取材につながる危険性も。2003年の風俗の一つとして、ここに書き留めておきたい。

 彼らは、電磁波の影響を調べるため……と称しているが、科学的な根拠などみじんもなく、おまじない以上でも以下でもない。

 僕のパートナーから聞いた話だが、先日、代々木公園で開かれた「アースデイ東京2003」のイベントで、怪しげなエコ商品が数々売られていたという。ほぼ毎年参加している彼女によれば、とくに今年から目立つようになったそうだ。

 環境問題のとらえ方や、問題克服のための手段は実に多様だ。それは仕方ないとして、勢い、「環境保護のため」と称すれば、 何でもあり状態になる。 環境問題を訴えた新興宗教まがいのものも、少なくはない。今こそ、科学的に環境問題をきっちりとらえることが必要だと、つくづく実感。

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