さて。仕事中は、もっぱらFMを流しっぱなしにしている。フリーになった8年前からの習慣だ。いつ頃からだったか、FMでラジオショッピングが流されるようになった。当初は、独自のCM枠の中で「今日のお薦め商品」といった具合で自己完結的に流されていたように思うが、いつしか、番組DJも一緒に絡んだトークを繰り広げながら、商品を紹介するようになってきた。 「今日は、現代人に不足しがちなビタミンKがみるみる摂れる、今はやりのサプリメントのご紹介なんですよ〜」といった感じで始まり、「そういえば最近、お肌が荒れているんですよね」「一粒で、一日に必要な摂取量の×倍も摂れるんですよ」「うわあ、一度試してみようかな」といった具合に、商品のお薦め役と番組担当DJが、自由な会話風のかけあいをする。 以前は、ちょっぴり型落ちのノートパソコンが格安で買えたり、一応マトモそうな商品も多かったが、最近では、眉に唾を塗りたくなるものも時折散見される。例えば、マイナスイオン、ダイエット食品、花粉症対策など健康絡みの商品などは最たる例。女性誌の最後の方に、どさどさと掲載されている広告の商品みたいな感じだ。J-WAVEは少々マトモといえるかも。 お薦め役の方はいいとして、かわいそうなのは番組のDJ。少しばかり怪しげなものも含まれる商品について、それなりの受け答えをしなくてはならないからだ。あれに嫌気がさして、DJを辞めた人もいるだろう。ま、「信じる者は救われる」式のガマの油売りだと思って、聞き逃せばいいのだけれど、けっこう耳障りになってきたのは確か。 「ラジオショッピング」と「マーケティング」という言葉を掛け合わせて検索してみると、興味深いwebページがいろいろ出てくるので、お試しあれ。ラジオが、一部の「記事まがい広告だらけ雑誌」みたいになっていくとすれば、ちょっぴり悲しい。 さて。アメリカのカントリー系ユニットの女性3人組、ディクシー・チックスの曲が全米のFM局で放送自粛されているという。理由は、同じテキサス州出身のブッシュ大統領を「恥ずかしく思う」と言ったため、愛国心が足らないと放送局に苦情が殺到、放送が自粛されているもの。 彼女たちは、日本ではほとんど知名度がないものの、アメリカのカントリーミュージックの世界では大スターで、先だってのグラミー賞にも登場。これまで発表したアルバムは3枚で、合計3000万枚が売れた。有名人だけあって、発言による波紋が大きいらしく、放送局によってはCDの廃棄まで呼びかけているそうな。 確か、イラクへの武力行使に反対する俳優が出演予定の映画から外されたというニュースもあった。一昨年のテロ直後には、平和を呼びかけるジョン・レノンの局をオンエア禁止にしたこともあったっけ。これがアメリカの正体? 自由の女神が、泣いているよ。 さて。今年から巨人ファンを辞めることにした。理由は、オーナーが嫌い、独りよがりな球団経営が嫌い、生え抜き選手の育成をしないところが嫌い。物心ついた頃から身体に染みついてしまった「巨人好き」を本当に払拭できるかどうか。これは、禁煙できるか否かにも似た困難さだ……。 希望的な順位予想は以下の通り。関西勢の奮起に期待。 セ・リーグ。1阪神、2中日、3巨人、4横浜、5ヤクルト、6広島。 パ・リーグ。1近鉄、2ダイエー、3オリックス、4ロッテ、5西武、6日本ハム。 079(03/04/01) さて。散々悩んだあげく、山口百恵のCDボックスセットは買うのを我慢した。ちょうど、昨日で予約は終了したから、もう迷いようがない。 こんなの買って聴くか? いや、たぶん聴かない。コレクションしておいて、将来ニヤニヤしながら広げるか? いや、たぶん楽しまない。値段が吊り上がるのを待って売るか? いや、たぶん値段は大して吊り上がらない。今そんなお金の余裕はあるか? いや、間違いなく「ない」。 思い出は心の中にこそある。そして、思い出は対価を要求しないものだ。明日のための歴史研究になら、お金を使おう。 さて。4月から日本郵政公社がスタートした。郵政省時代と大して変わりそうにないなあと思っていたら、いやいやどうして。 何が変わったかというと、窓口での積極的なセールス。ちょっとした手続きをしに行っただけなのに、郵便貯金を強く薦める。郵便振替をしに行ったら、入院保障付き簡易保険を薦める。終身保険つきは興味ないと言っても、それでもカタログを持ってくる。帰ろうとしたら、その背後にも声をかける。 サービス業に徹するノウハウを、もう一度学び直した方がいいと実感。いっそ、ヤマト運輸さんに頭を下げてみてはいかが。あり得ないけど。 |