オンフィールド音楽研究所

2007,02,26

022「オンフィールド音楽大賞2006」発表(1)

所長今回は「オンフィールド音楽大賞2006」を発表しよう。そろそろ2006年を総括する季節だからね。

秘書1号(以下、1号)そういう季節は、とっくに過ぎたと思うけどね。もう2月後半だし。

所長そんなことないよ。グラミー賞(米国)もBRIT Awards(英国)も2月の発表だから、まったく問題なし。

1号2大音楽賞を引き合いに出すのもおこがましい。

所長●ところで、3月23日にWOWOWで放映される「BRIT Awards 2007」は今年もなかなか面白そうだよ。
http://www.wowow.co.jp/music/ba2007/

1号●放映前なのに、何で面白そうだと分かるんだよ。

所長●そりゃもう、あんた、某動画サイトで「BRIT」「Awards」「2007」のキーワードで検索して、部分的に観たから。

1号●ほおー。でも宣伝材料とも言うべきPV(プロモーションビデオ)ならともかく、授賞式番組そのものを動画サイトに投稿するのは、明らかな著作権違反だよね。

所長●なので、とっとと消去されてしまったようだ。もう観れないよ。少なくとも今の時点では。

1号●何だ、じゃあWOWOWを観るしかないわけね。

所長●オープニングアクトのシザー・シスターズには注目と言っておこう。めちゃ、面白かった。キレイな映像でちゃんと観てみたい。

1号●では、3月23日の深夜は要チェック、ということで。

所長●もう一つ、ついでに言っておけば、前回、ネリーナ・パロットを取り上げたとき、BRIT Award女性シンガー賞についてAmy Winehouseというアーティストがノミネートされていると言及したが、彼女が最優秀女性シンガーに選ばれた。彼女のPVを観てビックリ。なかなかの実力者だ。間もなく日本でもデビュー予定だから、注目すべし。一言で言えば、ティナ・ターナーを若々しくした感じ、といえばいいだろうか。

1号●なるほどね。では、こちらも要チェックということで。では、その「オンフィールド音楽大賞」とやらを発表してくださいな。

所長●では、恒例のアルバムベスト5だが。去年は、こんな感じ。
http://www.onfield.net/sate/049.html#245

1号●はいはい、それで2006年度は。

所長●……いきなり発表してもつまらないよね。

1号●そんなに勿体ぶらなくても。

所長●アルバムベスト5は後回しにして、まずは「裏・アルバムベスト5」から発表しよう。

1号●何だよ、裏って。

所長●雑誌「ロッキング・オン」のアルバムベスト50にも入らず、雑誌「ミュージック・マガジン」のベストアルバム2006にも入らなかった可哀想なアルバムのなかから、ベスト5を贈呈するという、名企画!

1号●珍企画だね。

所長●20年後には「隠れ名盤 世界遺産」に登録されているかもしれないような、陽の当たらない名盤たちだ。
http://www.onfield.net/hihou/

1号●あんたが20年後も生きていたら、登録されるかもね。

所長●けっこうリアルなこと言うな。まあ、いいや。じゃあ、発表するぞ。「裏・アルバムベスト5」は、これだ!

1 フーバスタンク「欲望」
2 フライリーフ「フライリーフ」
3 ジャックス・マネキン「エヴリシング・イン・トランジット」
4 ポーキュパイン・ツリー「デッドウイング」
5 ディクシー・チックス「テイキング・ザ・ロング・ウェイ 」
次点 キーン「深海」
次々点 エディターズ「ザ・バック・ルーム」

1号●フーバスタンクの「欲望」って、そこそこ売れたアルバムだよねえ。雑誌2誌とも圏外だったんだ。

所長●そうなんだ、意外だよね。「ミュージック・マガジン」で無視されるのは予想していたが、まさか「ロッキング・オン」のベスト50からも落ちるとは思わなかった。ひょっとして2006年の発売じゃなかったのかと確かめてみたほどだ。けっこう、楽しませてもらったアルバムなんだけど。過去に、当コーナーでも取り上げたので、リンクしておこう。
http://www.onfield.net/reserch/06/008.html

1号●2位のフライリーフって、知名度なさそう。

所長●これは昨年、ラウドパークというフェスティバルで来日したバンドの1つだ。要するに、うるさい系ロックバンドの1つなんだけどね。紅一点のボーカルがなかなかキュートで魅力的。
http://www.bmgjapan.com/flyleaf/

1号●女性のロックボーカリスト、あんた好きだからね。

所長●3位は渋いだろ。美メロのロックバンド、サムシング・コーポレイトの中心メンバー、アンドリュー・マクマホンのソロプロジェクト、らしい。ソロになっても、ますます美メロ。ビバ、美メロ!
http://wmg.jp/artist/jmannequin/

1号●要するに、ピアノ主体のシンガーソングライターということになるよね。2006年の男性シンガーソングライター・ブームに、乗り損なったって感じだね。

所長●4位は、バンド歴20年の英国プログレ系ロックバンドながら、この作品が日本デビューになったらしい、ポーキュパイン・ツリーだ。昨年はUDOフェスで夏に来日、11月には単独来日したが、あまり話題にもならず。キング・クリムゾンのロバート・フリップが肩入れしているのはいいけれど、その分、クリムゾンファンだけが食いつく結果になったような気がするのは残念なり。
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=14082

1号●最初から、色がついてしまった、というワケか。

所長●そうねえ。僕は早々と彼らの過去のベスト盤「Stars Die: The Delerium Years '91-97」(輸入盤)を購入した上で、4位の新作アルバムも購入。2枚組なのに2625円(初回盤のみ)と良心的で、内容もグッド! ちょっぴりメランコリックな感じが、好きなの。

1号●また乙女チックな喋り方になってるぞ。

所長●5位はグラミー賞総なめのディクシー・チックス。これが2誌のベストアルバムでかすりもしないって、どういうことなの? 僕には、さっぱり分からない。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/DixieChicks/

1号●カントリーという狭い音楽ジャンルの作品ってことで、最初から選考の対象外になっている感も否めない。

所長●だけど、良くも悪くも、カントリー臭さは少ないよ。イーグルスやドゥービー・ブラザーズ、ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタットの初期の方が、ずっとずっとカントリー臭いよね。

1号●その意味では、もっと大衆的な人気を獲得していい、と。

所長●まあ、そういうことだね。イチかバチか、プロモーション来日でもしてほしいな。

1号●ベスト5以外に、次点、次々点もありますな。

所長●次点は、薬物中毒で日本公演がドタキャンになったキーンの2ndアルバム。デビューアルバムに比べるとインパクトは弱くなったが、佳作だと思うよ。誰かさんみたいに、スキンヘッドにすることもなく、リハビリ施設から逃げ出しもせず、トム君は何とか回復してバンド活動を再開したようだ。良かった、良かった。

1号●誰かさん、ね。

所長●某ブリトニー・スピアーズね。

1号●某じゃ、ないじゃん。

所長●次々点は、昨年春にちょっぴり話題になりながら、その後が続かなかったエディターズ。新人バンドなので、2作目にも期待したい。

1号●では、裏ベスト5の次は、表ベスト5ですかね?

所長●これは次回持ち越し。まだ、チェックできていないアルバムがあるから。

1号●早くやらないと、春になっちゃうよー。

-posted by 所長@04:56PM


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