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371(09/07/31)
ブンブンはライブバンドへ。

 さて。28日、ブンブンサテライツの渋谷公演(渋谷O-EAST)を見てきた。来週に迫ったサマソニの予行演習のつもりで、オールスタンディングのコンサートで2時間、身体を動かしまくったら、どうなるのか、自分の体力を見極めるつもりでチケットを購入したのだが、あいにくの夏風邪で、翌日には大阪出張も控えていたので、おとなしく後方で鑑賞した。

 ブンブンサテライツを知ったのは、確か2005年。FM放送で初めて聴いて興味を持ち、発売されたばかりのアルバム「FULL OF ELEVATING PLEASURES」をタワレコで試聴して購入したのが始まり。テクノ系のエレクトロロックなんだけど、フュージョンみたいなニュアンスもあるし、ジャンル不明のエッジの効いたごちゃ混ぜ感に斬新な魅力を感じて、一時は相当傾倒していた。ただ、その後のアルバムではボーカルが主体となった歌モノのロックが多くなり、ずいぶん普通になっちまったなあ、と残念に思っていた。

 今回、ライブ会場に行って、いちばん驚いたのは、客層だ。まさかアラサー女性が半分以上を占めていたとは! 昔のブンブンのサウンドから想像すれば、「センスのいいアキバ系」な男子ファンが多いように思えていたのだが。公演が始まって、なるほど、と思った。目がくらむような逆光の照明演出のなかで、フロントマンの2人はどこかしら神々しく、アラサー女性たちはイケメンの彼らが繰り出すサウンドに酔いしれながら、舞踏家の大野一雄が一匹の蝶を愛でるような手の仕草で、祈りを捧げるように踊る。その、あまりの約束事っぽい踊り方に、僕はちょっぴり、引いてしまった。

 彼らがボーカルを前面に押し出し始めたのは、おそらく、ライブ主体の活動に軸足を置いていくためだったろうと思う。何故なら、ボーカルなしにライブ会場で観客との一体感を醸し出すのは相当に難しいだろうから。それは作戦としては正しいのだろう。レコードセールスに期待せずに、ライブで稼ぐというのが、これからの音楽ビジネスのビジネスモデルとされるからだ。

 まったくの個人的な趣味ではあるけれど、僕がいちばん楽しめたのは、アンコール前に演奏した唯一のインストゥルメンタル曲と、1回目のアンコールの最後に演奏した、これもインストゥルメンタル主体の曲、これらが一番、彼らのルーツを思わせる楽曲のような気がした。ボーカルというコミュニケーション手段がないぶん、体当たりのパフォーマンスでステージを走り回り、観客を挑発するような激しいサウンドをかき鳴らす。ブンブンは昔は、こうだったんだろう。そんな時代に観ておけばよかった。

 ライブそのものは、完成度が高く、観客の大部分は大満足のライブだったろうと思う。それはそれで、素晴らしいことだ。ただ、ひねくれ者の僕は、もっと観客をおいてけぼりにするような、自己満足風に完璧を極めようとするような職人風のライブを期待していた。そんな観客は、ごく一部だったのだろう。

 さて。去年、渋谷陽一さんがラジオで「夏フェスで、どうして日本のアーティストは、あんなにボリュームを大きくするのか。でかすぎるだろう」と仰っていたが、今回、それを実感した。僕の感覚から言えば、音量は半分でいい。こういうライブを続けている彼らの耳は、大丈夫なんだろうか。

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372(09/08/08
初めてのサマソニ参戦。

 さて。以前から一度は行ってみたいと思っていた都会型ロックフェスの「サマーソニック」、今年は初めて、初日の金曜日1日だけだが、観に行ってきた。

 東京は千葉マリンスタジアムと幕張メッセが会場。ここに大小7つのステージが設けられ、入れ替わり立ち替わり、いろんなアーティストが登場する。1アーティストあたりの演奏時間は40〜50分くらいだから、美味しいところ取りの選曲がなされる場合が多く、1日でいろんなアーティストをお試し鑑賞するには面白い形式だ。

 この日、僕が鑑賞したのは、UKのポップロックバンド「レッド・ライト・カンパニー」、UKの新人ノイジーロックバンド「ザ・ビッグ・ピンク」、UKの浮遊系幻想ロックバンド「カイト」は最後の2曲だけ、UKの荒々しいロックバンド「65デイズオブスタティック」、米国のサイケロックバンド「マーキュリー・レヴ」、米国のインダストリアルロックバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」、UKの旬なロックバンド「カサビアン」は前半だけ、そして最後はアイルランドのテクノ系アーティスト「エイフェックス・ツイン」を少々観たところで、力が尽きた。

 いちばんの圧巻だったのは、千葉マリンスタジアムで目撃したナイン・インチ・ネイルズ。ハンパではない、ズバ抜けた音の迫力で、鳥肌もののパフォーマンスだった。閃光をうまく使った幻想的なライティングは以前から知っていたが、彼らの閃光で誘発されるように、俄に雲行きが怪しくなり、ステージが始まって10分くらいから、稲光を伴ったゲリラ豪雨に襲われた。

 それでもアリーナを埋める観客の大半は、雨宿りするどころかさらに熱狂を帯びて、観客の頭部から水蒸気がもわもわと立ちこめる異常な雰囲気。スタンド客は大半が避難していったけど、雨合羽をまとって戻ってきて踊り出す人もあちこちにいた。「雨だろうが何だろうが、彼らのステージを見届けないわけにはいかない」という気持ちの表れでもあったろう。何しろ、彼らは今年限りで活動停止すると宣言しており、最後のステージになると思われたから。

 僕はそろそろ力尽きる頃だったので、アリーナを避けてスタンドに座って鑑賞していたのだが、頭部に雨を感じるのは人よりも早いだけに(苦笑)、早々とアウトドア用の雨合羽上下を身につけ、がらんとしてしまったスタンドで、最後まで見届けさせてもらった。グランド・ファンク・レイルロードの後楽園球場も、こんな感じだったのかなあ、と思った。何だか、伝説的なステージを目の当たりにできたような気分で、とても幸せである。(一番盛り上がったのは、確か、この曲

 ヘッドライナー(大トリ)の1つ前の出演とあって、「ヘッドライナーを食ってやる」との意気込みで臨んだらしいが、たぶん、ヘッドライナーのマイ・ケミカル・ロマンスは泡を食ったであろう。そのあたりは、10月の「MUSIC ON! TV」放映で確かめてみたい。そのほかでは、65デイズオブスタティック、カイトも魅了された。カイトは、シガーロスあたりが好きな人には、たまらないバンドだろう。

 52歳の身の上で初めての夏フェス体験とあって、いろいろ不安なので用意周到で行ったのだが、想像したよりも疲れは少なかった。大半は屋内のステージということもあり、1Lのペットボトルの水も、少し余ったほどだ。着替えを持って行ったのも正解だった。

 都会型ロックフェスだからなんだろう、僕のように一人で観に来た人が少なからずいた。インターバル中に、あちこちに座り込んで休憩をしている人もたくさんいて、皆自分のペースで楽しんでいたようだ。思っていた以上に、若い女の子の「お一人様」もたくさんいた。

 ラインアップ次第だが、来年も観に行くかも。それとも来年はフジロックに行こうか。

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373(09/08/10
烏賀陽さん「オリコン訴訟」実質勝訴の顛末。

 さて。訴訟が起こされた時から「えらいことが始まってしまった」と心配しながら見守ってきた「オリコン裁判」が、8月3日、「烏賀陽さんの実質勝訴(朝日新聞)」で終結した。

 以前から法廷での審議があるごとに報告があった烏賀陽さんのHPで、これに関する記述が一切なくなったため、「たぶん、水面下で解決に向けた話し合いが進んでいるのだろうな」と期待してはいたけれど、おおむね、期待通りの結果となったので安堵している。

 烏賀陽さんが、一連の経緯について、HPで説明をし始めている。烏賀陽さんが電話で話してもいない内容を掲載した雑誌『サイゾー』が協議に参加したことで、事態は好転したようだ。事実でないコメントを掲載した元副編集長がいちばん叱責されるべきだろうけど、自らの非を認めた勇気だけは、敬服しておきたい。

●烏賀陽さんのホームページ http://ugaya.com/

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374(09/08/10
「The Outsider」第7戦、盛り上がりました。

 さて。全国の不良たちがルールのある格闘技で闘う「The Outsider(リングス主催)」第7戦が昨日開催され、今回も観戦してきた。国技館での特別興行を含め、今回で8回目の興行になるが、とりあえず僕は皆勤賞。今回は、第1回目、第2回目の興奮が蘇えるような熱戦続きで、立ち見席までギッシリすし詰め状態の会場は、大いに盛り上がった。

 回を重ねるごとに華のあるスター選手が生まれてきているが、毎回のようにリングを争乱状態に巻き込んでいる黒石高大選手、武井勇輝選手、ブログでの言動が注目されている渋谷莉孔選手、初見の試合から僕のイチオシである吉永啓之輔選手、いずれも完勝。とても満足度の高い興行になった。マッチメイクの妙もあったのだろう。

 とくに初勝利を得た黒石選手の頑張りは賞賛されるべき。初参戦の時とは比べものにならないほどに、技術が上達していた。70kg級のトーナメント前哨戦ともなった今回の興行だが、優勝争いには、闘う弁護士・堀鉄平選手を負かした野村剛史選手も加わりそう。

 詳しいことは「スポーツナビ」の記事でどうぞ。後楽園ホール進出もいいけれど、何だか、ディファ有明が聖地になろうとしている。そんな印象を強くした。

 サマソニ、The Outsider観戦を終えたことで、僕の夏休みは終了。9月末ごろまで、たぶん休みはなしだ。

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375(09/10/08
スター☆ミンツ、大減量。

 さて。もうかれこれ20年ほど買い続けているスペインのミントキャンディー「STAR MENTA(スター☆ミンツ)」、欧州へたびたび旅行に行ったことがある人にとっては、ずいぶん懐かしいお菓子らしく、「最後にちっちゃなツブが残るやつ」として印象深いようだ。

 そんなスター☆ミンツも、かつてはスーパーのレジ横に並んでいたものだが、フリスクやら国産菓子メーカーのミントキャンディに押されて次々と店頭から姿を消し、今ではどこで売っているのか探すのが億劫になるほど。

 ということで、数年前から通販で箱買いしていたのだが、新しいのが届いてびっくり。すっかりリニューアルしちゃって、ケースも真新しく。なるほど、開け閉めしやすくなったんだね、以前は底が抜けたりしてたから見直したんだね……と納得していたのだが、あれれ、ずいぶん小さくなったんじゃないの?

スター☆ミンツ

 比較すると、歴然。裏を返して見てみると、内容量は24.5gから14gへ、43%もの減量。これで単価は据え置き。そりゃないよ。

 どうやら、「STAR MENTA(スター☆ミンツ)」ともおさらばする日が近づいてきたようだ。アサヒのMINTIAで我慢するか。

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