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271(06/06/11)
AMラジオが面白い。

 さて。最近、とある仕事がらみで、テレビ・ラジオはもちろん、さまざまなメディアの広告に関する調べものをしているのだが、その過程で、AMラジオ番組に面白い番組があることに気づいた。

 AMラジオといえば、昨年のニッポン放送株取得の話題が記憶に新しい。あの時は正直言って、「今さら、AMラジオなんて」と思っていたが、どうしてどうして。メディアとしてのメジャー性が相対的に失われてきた分、のびのびと好き放題に番組を作っていて、いちばんタブーの少ないメディアという特徴を持ち始めているように思う。

 お気に入りを1つ紹介すると、TBSラジオ土曜日深夜(25時〜26時)の「ふるチン」は、かなりのオススメ番組だ。劇団★新感線の古田新太と局アナが司会を務める番組で、毎回、個性的なゲストが登場。テレビでは言えないような過激なホンネ発言がポンポン飛び出す。最近では、雑誌「新潮45」の中瀬ゆかり編集長、同じく雑誌「噂の真相」の岡留安則元編集長を迎えた回が痛快だった。映画監督の三池崇史さんの回をタイマー録音で失敗したのは無念。

 その他、「走れ!歌謡曲」がまだ続いているのだなあとか、意外なタレントさんが深夜に番組を持っていたりとか、新しい発見がいろいろあった。電車の中などでは、好きな音楽を入れたMDを聴くのが習わしとなっていたが、最近は撮りっぱなしのAM番組をニヤニヤしながら聴いている。この習慣が、しばらく続きそうだ。

 参考資料として、首都圏の主なAMラジオ局の番組表をリンクしておこう。ね、興味をそそられる番組が、結構あるでしょ。

●TBSラジオ(954kHz) http://www.tbs.co.jp/radio/todays954/
●文化放送(1134kHz) http://www.joqr.co.jp/ttb/
●ラジオ日本(1422kHz) http://www.jorf.co.jp/timetable/
●ニッポン放送(1242kHz) http://www.1242.com/timetable/

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272(06/06/13)
西へ、西へ。

 さて。最近、出張が続いている。先週は福山へ、今週は四国松山へ、そして再び福山へ。


▲福山城


▲松山市の市電

 とくに福山は、10数年前にも仕事で何度も赴いた地。なのに、新幹線・福山駅のすぐそばにある福山城にさえ行ったことがなく、いつもトンボ帰りだ。今回も、取材が終わればホテルで別の原稿を執筆したりと、慌ただしい。最近、心に余裕がなくて、いかんね。

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273(06/06/21)
サービス最前線の疲弊。

 さて。仕事柄、ついつい便利にファーストフードを使ってしまう。待ち合わせ時間までの時間調整には駅前にあるチェーン店が便利だし、食事の後に時間を気にせず居残って原稿推敲に専念できるメリットもある。まあ、そんな言い訳をしつつ、渋々あちこちのマクドナルドを使ったりするのだが、最近、サービス低下を印象づけられる店に時折出会う。店員に特別の不手際が目立つわけではないが、接客にあたる人もバックヤードで働く人も、みなの目が血走っていて、疲労感がありありなのだ。

 一時のダイエーも同様だった。笑顔がほとんどなく、声をかければため息混じりの接客をする。そんな繰り返しを目にするうちに、足が遠のいてしまった。しばらく利用していないが、その後はどうなったのだろう。同じく不調が伝えられたユニクロは、まだ店員のキビキビした対応が残っていて、この会社はまだ大丈夫だなと感じさせられる。

 サービス最前線の変化は、微妙に客にも伝わる。件の客席には、以前は親子連れの賑やかさがあったが、最近は疲弊した印象の客も目立つという印象。某駅前の店は個人タクシーの運転手がたむろする場になっていて、席の半分を我が物顔で占領し、チェーンスモーキングの煙のなかで、延々と客の悪口談義が続いていた。某企業を訪れる前の時間調整ができる店は、この店しかなかったので渋々使っていたが、利用するたびにこの一群と出くわし、とても殺伐とした気分になった。

 類は友を呼ぶと言うことか。僕もその一員にはなりたくないので、できるだけ避けたい気分。経営者は、この現状にどの程度気づいているのだろう。今の時代に労働組合が誕生したということは、それなりの必然性があったという実感だ。

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274(06/06/22)
ダイエットする旧iMac。

 さて。今使っているマシンは、ちょうど半年前に購入したmac mini。おかげさまで順調に動いてくれている。新しいマシンを買った理由は、旧iMacのモニターがビビリ始めたから。突然、真っ暗になろうものなら大変なので、これを機に買い替えたわけだが、あれから半年が経過して、いよいよ旧マシンがご覧の状態に。

 ご主人様のお腹はどんどん出てきているのに、モニター画面はダイエット仕様。皮肉かね。

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275(06/06/29)
梅雨の琵琶湖でほっこり。

 さて。取材などの用事がいくつか重なったこともあり、日曜日から水曜日まで関西へ。ついでに家族で琵琶湖への一泊旅行を楽しんできた。

 彦根から湖東を北上、琵琶湖の北にある小さな余呉湖をぐるりと回って、湖西をひた走り、琵琶湖大橋を渡って草津に帰り着くという小旅行。あいにくの梅雨空で、おまけに観光施設が軒並み休日の月曜日に予定を立ててしまった不手際もあったが、意外な発見があって面白かった。

 まず、紫陽花(アジサイ)鑑賞目的で行った長浜八幡宮は、宮司さん家族の趣味なのだろうか、多様な種類の紫陽花が今を盛りに咲き誇っていて、境内の中も手入れが行き届いた感じ。金ぴかの建物もなく、質素な佇まいで心が落ち着く。

 余呉湖に向かう道すがら、薬酒(正式に薬酒とは言えないようだけど)として知られる桑酒などを造っている酒蔵・山路酒造を訪ねるため、木之本という街に立ち寄ったのだが、ここで品のある料理屋「すし慶」を発見。思い切って門をくぐり、鯵の押し寿司、焼き鯖の押し寿司、鰻まぶしを注文したところ、これがハズレなしの絶品の味わい。鯵は今まで見たことがないほどのプリプリ肉厚で、鯖は適度に脂が乗っており、鰻はゴボウの風味が生きていて、どれをつまんでも美味だった。

 どうやら、グルメには知られた名店らしく、東京から来ていたグルメ親父2人組も、女将をつかまえて、ひとしきり批評を垂れていた。東京や大阪の百貨店でも催事出店で販売しているらしい。


▲鯵の押し寿司(左)と焼き鯖の押し寿司(右)

 食べきれなかった押し寿司を折り詰めにしてもらい、一路余呉湖へ。遠く山々には霧が立ちこめ、どんよりと曇ったなかで、突然目に飛び込んできたのは、湖畔の紫陽花園だ。ここも見事な美しさ。ブルーの色が鮮やかな紫陽花が一面に植えられていて、墨絵のような風景をバックに写真撮影を決め込むアマチュアカメラマンの姿も。

 さて。今回の小旅行で最後に立ち寄ったのは、花菖蒲が見頃と思われた新旭町(近江今津の南)の風車村。琵琶湖のガイドブックには必ず載っている定番観光コースの1つだが、見事なB級観光施設だった。脈絡のないコーナー(電気仕掛けで回るジャンボ風車、石畳の上を裸足で歩かせる「あしつぼ路」、釣り堀、菖蒲と勝負の神が宿るというふれこみの「木閣寺」、ドラえもんやピカチューの張りぼて、ドッグランなど)があり、まあ、冷やかし気分で訪れるなら、いいかも。

 ここの土産物屋には「ハローキティの近江牛 ミルクチョコレートクランチ」というチョコレート菓子が並んでいた。外装には、牛のぬいぐるみを被ったキティちゃんの絵が……(苦笑)。大学時代、「詩とメルヘン」編集部か映画製作の部署に入りたくてサンリオの就職面接を受けたことがあったが、一次面接で落とされた不幸を、喜びたい気分。

 最後にオチはついたが、琵琶湖一帯は、落ち着いた味わいのある町だった。石畳や石塀など石造りの建造物が多く、また築後長い年月を経たと思われる軒の低い民家が目立ったのも印象深い。いつかまた、改めて訪れたい場所だ。

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