221(05/09/23) さて。日本コカ・コーラが発売している「アクエリアス」8万個が回収になったという。アサヒコムによれば、「製品搬送機器の不具合で、包装に印刷された賞味期限などがかすれて読めない商品があった」からだという。 中身には影響がないのに、外装の不備で回収の決断をしたのだろうが、清涼飲料水の賞味期限を気にする人が、果たしてどれだけいるのだろう。客からクレームがあれば、店で交換すればいいだけの話で、あまりに過剰な反応と言わざるを得ない。 日本は飲料や食品の包装・容器について、必要以上に完璧を求めすぎている。ラベルの歪みや印刷上の不具合、ペットボトルの変形、段ボール箱のわずかな傷みも嫌うというのは、世界広しといえども日本だけだということを、どれだけの人が知っているのだろう。たかがドロップの類でさえ、割れていれば不良品となるそう。そうやって不良品の烙印を押されたモノたちは捨てられる運命にあるわけで、これではゴミが増える一方だ。 本当は、消費者が完璧を求めていると言うより、販売最前線の側が消費者からのクレームを極端に恐れているせいだと思うが、いい加減、こんな悪しき連鎖は断ち切らないといけない。完璧でないことに文句を付けるより、完璧じゃない物を回収して捨ててしまうことのほうに、怒りを向ける時期がきていると思うのだが。 222(05/09/23) さて。世の中から相当遅れているのは承知しているが、2004年のGWに公開された映画「スクール・オブ・ロック」を、WOWOWで初めて観た。実に痛快なコメディ映画だった。本当はロードショーを観ようかと思いつつ、期待はずれの予感も濃厚で、見送っていた作品である。 実際、前半は「そんなこと、ありえねー」設定の連続で、なかなかドラマに入っていけなかった。代用教員として生計を立てている友人宅に居候している主人公が、友人宛にかかってきた「代用教員求む」の電話に出て、友人の名前で自ら代用教員として働き始める……という設定が、まず苦しい。教員資格はないし、偽名なんてすぐバレるはずなのに、いとも簡単に教壇に立ってしまうのである。 そして、自分のクラスの子どもたち(小学生)には、一切学校の授業をせず、ロックについてだけ教えるという設定も苦しい。しかも、教室の中でエレキギターを教え、ドラムを教え、歌を教えているのに他の教員が誰も気づかないという設定も無理がある。生徒たちに与える宿題は、ロックのCDを渡して「これを聞いてこい」というものである。 あまりに無茶苦茶な設定の連続なのに、主人公を演じるジャック・ブラックの力づくの演技がグイグイ観客を引っ張り、次第に設定のバカバカしさなど、どうでもいいと思えるほどに面白くなってくる。子どもたちの中に潜んでいる音楽的センスが徐々に引き出され、バンドメンバー以外では、照明係、衣装係、マネージャー役など子どもたちの役割が決まっていき、最後はバンドコンテストに出て大喝采を浴びる……という物語である。 70年代ロックを愛好する人なら、思わずニヤリと笑ってしまうセリフが随所に出てくる。例えば、ボーカル志望の黒人の女の子には、ピンクフロイドの「狂気」を宿題として渡し、「このアルバムに入っている『虚空のスキャット』を聞いてボーカルの勉強をしてこい」などと言ってみたり……。オバカでマヌケな主人公教師の、ロックへの愛の深さが、あちこちで滲み出てくるところも見所だ。エンドロールが終わるまで楽しませてもらった。 DVDレンタルなどで鑑賞することをお薦めしたい。この映画を見終わって、僕は映画「小さな恋のメロディ」と、アリス・クーパーの迷作「スクールズ・アウト」を思い出したんだけど。 さて。29日に行われた甲子園での巨人戦で、阪神がセ・リーグのペナントレースを制し、優勝胴上げと相成った。この夜、繁華街では「六甲颪」のラッパに煽動されるように「阪神バンザイ」の大騒ぎ。この飲み屋の向かいには、インド料理屋さんがあったが、窓の向こうでインド人のシェフが怪訝そうな顔で見ていたのが印象的。 29日の夜、大阪の繁華街では至る所でこのような光景が見られたのだろうが、実はこの写真、大阪ではない。出張先の名古屋市内での一コマである。名古屋市内で「六甲颪」とは大胆不敵だなあ。 さて。名古屋では八丁味噌のソフトクリームを食した。味噌がもう少し濃かったら食べられたものではないが、ビミョーなバランスを保っていたので、「これもアリ」という印象。名古屋って、愛くるしい街ですね。 さて。恒例の月間検索語ランキングである。僕のサイトに、どのような検索語でアクセスしてきたか、レンタルサーバー側が提供してくれるデータをもとに、ベスト20をつけたものである。
上位はおなじみの検索語が並んだ。「山口百恵」は赤いシリーズのリメイク、「ユニクロ」は柳井氏の復帰、「漫才ブーム」は昨今の若手お笑い芸人ブームが、ネットユーザーの検索心を刺激したのだろう。 ちょっと面白いのは、18位の「アンノン族」、20位の「レディースホテル」だ。アンノン族ブームのことを知っているのは40歳代以上。これに関して記述しているサイトや書籍は少なく、情報の需給バランスが取れていないと思われる。類似のものでは、34位に「嵐山レディースホテル」もつけている。アンノン族に関するコンテンツを僕も作ろうとした時期があるが、挫折してしまった。誰か、作ってくれないかな。 さて。愛用のバイク「ジェベル」(スズキ、200cc)の走行距離が間もなく4万キロに達しようとしている。購入したのは、確か94年の春だったろうか。最初の頃は遠くまでツーリングに出かけたこともあったが、最近はもっぱら日常的な買い物用途にしか使っておらず、せいぜい年間2500キロくらい。 1年前に座席シートを張り替え、何度かタイヤも交換し、年に1〜2回は修理に出してメンテナンスしており、いまだに軽快に走ってくれる。僕もだんだん、スピードを出したい欲求は衰え、乱暴な運転をする原付に道を譲るなど、極めて安全運転だ。 当時は会社員だったので、前年のボーナスでポンと買ったが、しばらく新車は無理だなあ。4万キロも走れば中古品としての価値もないから、せいぜい、大事に乗りまっさ。 |