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166(04/12/23)
ここまでやるか、のリンク集

 さて。当ホームページの中でも人気の高い、リンク集3本のメンテナンスを終えた。閲覧者にとって便利で心地いい、not foundを極力排したリンク集が、どうして世の中にないのかという発想で編集を始めたコンテンツである。だが何のことはない、デッドリンクを追放するには、1件ずつリンク先にアクセスして、内容を確かめてみるという地道な手作業が必要なのだった。ドメインが譲渡されて、鬱陶しいサイトにアクセスされる例もあるので、やはりメンテナンスは必要。

 以前は1ヶ月に1度くらいの頻度でメンテナンスをしてきたが、リンク件数がどんどん増えてきたので更新は大変である。今回は8カ月ぶりの更新になり、リンク先の確認や、リストアップしておいた新しいリンク先の最終選定などに、あらまあ、10日間も費やしてしまった。

 「70年代洋楽アーティスト」リンク集は、開設当初リンク件数が69件だったが今は592件。「障害者・高齢者」リンク集は同じく19件から254件へ、「現代世俗史」リンク集は同じく43件から252件へ。本当は、別のリンク集のアイデアも3種類ほどあり、いずれも世の中には先例がないので意義は大きいのだが、編集するのは僕一人だから、もう手に負えない。どこまで拡大できるのやら。

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167(04/12/23)
住宅街の商業施設化

 さて。もっと早く書こうとしてクリスマスの直前になってしまったが、年々、住宅街の商業施設化が進んでいるようだ。新興住宅街でよく見られる、玄関周辺のキラキラ電飾である。

 ヘンなことをする家があるものだなあ、と気づいたのは5年くらい前からだが、2年ほど前からはどんどん過熱している感じがする。当初は、小さなクリスマスツリーを外に出してみた、という感じだったのだが、今では圧倒的な量感の電飾の束をベランダから垂らし、滝の流れのように照らし出す家もあったりする。東京ディズニーランドのエレクトリカルパレードのようでもあり、繁華街のキャバレーのようでもあり。

 確か映画「シザーハンズ」のなかで、至る所にキラキラ電飾が散りばめられた住宅街のシーンがあって、とても美しい印象が残っているが、あれは夢の世界。日常生活を営む住宅街の中では、せめて期間限定でクリスマスツリー程度の装飾にとどめておいてほしいものだ。僕個人は何の迷惑もこうむっていないが、このまま過熱すれば、何かトラブルの原因になりはしないかと、密かに心配している。「我が家は幸せ家族なんです」と表明しているようで、そこが心配のタネ。

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168(04/12/27)
アニメの秀作をぜひ

 さて。何か映画を観ようと思い、複数の候補をあげたなかで、直感的に「良さそう」と思ったアニメ作品「ベルヴィル・ランデブー」が、期待以上の面白さだった。個人的に記録している「映画鑑賞メモ」では、概ね満点をつけた。

 この作品は、2003年度アカデミー賞で長編アニメーション部門と歌曲賞にノミネートされたフランス製のアニメ。オスカーの栄冠は「ファインディング・ニモ」に奪われたが、大人の鑑賞に耐えうる作品として評価すれば、こちらの方が明らかに上だろう。

 映画が始まって初めの30分くらいは、日本のアニメ特有の人間の顔との違いや、体型を極端にデフォルメした画風、背景の薄暗さ、コマの粗さ(これが意図的なものであることは、後でわかる)などが少々気になり、セリフがほとんどない分かりづらさ、動きのないストーリー展開にもどかしさや違和感が拭えないが、怪しげなマフィアに息子を誘拐され、お婆ちゃんと愛犬が追跡を始めるあたりから、スクリーンにグイグイ引き寄せられる。たどり着いたベルヴィルという都市のスケール感あふれる風景も圧巻。

 そして、映画の冒頭に登場してきた3人娘が年老いた老婆となって後半の物語の要になっていくのだが、この老婆3人のライフスタイルが謎めいていて、ディズニー映画などではまず観られないような陰影を醸し出している。主人公のお婆さんと4人によるジャムセッションも実に痛快だ。ほんの一瞬見える「自由の女神」らしいオブジェが、ハンバーガーの食い過ぎ(?)で肥満になっていたり、歌詞もシニカルな内容だったりで、思わずニヤリの場面がそこかしこに隠れているのもミソ。

 映画を見終わると、無性にサントラ盤が欲しくなる。どうやら同じ心境に達した人が多いと見え、グッズ売り場ではサントラ盤CDが品切れになっていた。帰る時にグッズ売り場に人だかりができているか否かは、観客の満足度のバロメーター。たぶん、多くの観客が楽しい気分になれたのだと思う。

 人生に陰影や奥行きを求める人には、ぜひお勧めしたい映画。書き割り世界の浦安市舞浜1丁目1番地を「夢の世界」だと思い込む能力をもった人には、少し、不満かも。

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169(04/12/30)
「10大ニュース」が発表できない新聞社

 さて。毎年のように世相記録をとり続けているので、今年も主要新聞社による「10大(重大)ニュース」の発表を待っているが、30日の正午現在、どの主要新聞社からも発表されていない(Yahoo!を除く)。昨年は少なくともクリスマス時期の前後にはすでに発表されていたから、何らかの事情に配慮してのことと見るのが妥当だ。

 想像を交えれば、紀宮さまと黒田さんの婚約が発表された段階で、それも含めた編集をしようと思っていたところ、18日に高松宮妃喜久子さまが亡くなられ、ご婚約発表が延期になったことが影響しているように思う。

 年内に婚約が発表された時点で、これを含めた「10大(重大)ニュース」を発表しようと準備を進めたものの、スマトラ沖で大地震&大津波という未曾有の災害が起こり、用意していた10大ニュースの順位そのものも変更せざるをえなくなった、というのが僕の想像。

 これに加えて、今朝は奈良の小1幼女殺害事件の容疑者逮捕へというニュースも飛び込み、予定していた準備原稿も変えざるを得なくなった、というところだろう。

 新聞社にとって、「今年の十大(重大)ニュース」は毎年定番の人気コンテンツ。そして10年先、20年先まで伝言ゲームのように伝わっていく貴重な歴史の記録だ。毎年、早々と発表されるので「こんなことでいいのか」と思っていたが、今年ははからずも、本当の「10大(重大)ニュース」になることだろう。たぶん今日の夜遅くか、大晦日に発表されると思うが、これが来年も定着しますように。

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170(05/01/14)
支援の厚さで争う時代

 さて。年末に起こったスマトラ沖大地震&大津波の被災地に、世界各国から支援の手が差し伸べられている。各国が表明した支援額と、すぐに拠出を確約した支援額では相当な開きがあるようで、カラ手形とも言われるゆえんだが、ともあれ、お金を出し渋るどころか、支援の額を競うようなムードがあるのは興味深い。

 日本とドイツは、国連常任理事国入りを視野に入れて、国際的な貢献力をアピール。アメリカはイスラム社会への罪滅ぼしと人気回復が目的とも伝えられる(本当かなあ)。今回の一件に限らず、下心のない支援というものは基本的にないのだから、それについて責めはするまい。問題は下心の中身だろう。常任理事国入りを、どのくらいの日本人が望んでいるのか。

 さて。まだ確かめたわけではないが、繁華街の交差点などで署名を求めてくる輩たちは、早速、署名の目的を「中越地震」から「スマトラ沖地震」に変えるのだろう。彼らの下心は、とくに気になる。

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