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116(04/01/03)
年頭所感

 さて。2004年の幕開けである。社会全般を見渡せば、11月のアメリカ大統領選がどうなるかが、大きな歴史の分かれ目になるだろう。ここでブッシュ大統領が再選されれば、悪夢の時代がまだまだ続きそう。日本では、7月頃に国勢選挙として参議院選挙が行われる。この結果が小泉政権の存続と日本の行く末を占うことになる。

 アメリカの大統領が誰になろうと、日本の首相が誰になろうと、庶民の生活は生活で、淡々と営まれていたのは過去の話。今は、この2つが自分の日常に大きな影響をもたらすことを、実感として感じている。年末からNHKの「映像の世紀」(再放送)を興味深く視聴してきたからなのか。

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117(04/01/03)
HDD付きDVDレコーダー購入3週間後の感想

 さて。12月半ばに、ようやくHDD付きDVDレコーダー(松下電器のDIGA、DMR-E80H)を購入した。主だった感想としては、やっぱり便利な道具だということ。とくに、長時間番組をHDDに録りためておける点と、編集やタイトル付けがいろいろできる点が気に入った。

 マイナス評価の部分としては、取扱説明書にやや親切心が欠けることと、長時間モードにおける画像の質にはかなり限界があるということ。購入した機種は、HDD80GBで最大106時間録画(EPモード)できるのが売りだが、まともな映像を望むなら60時間録画(LPモード)が精一杯だろう。そして、メディアの価格もVHSビデオテープよりはかなり高くつく印象だ。VTRの予約設定すら失敗がちな人々には、かなりハードルが高い機械であるのも確か。

 手持ちのVHSテープをすべてDVDにダビングするかどうかは、逡巡する。かつての「β-VHS戦争」で手痛い目にあったβ派の僕としては、多数派のDVD-RAM方式にも疑念を抱かざるをえないからだ。DVD-RAM方式は何年間生き残るのか。僕の予想は、せいぜい7年くらい。世界中に普及していけば10年は持ちそうだが、これほどDVDを使いこなしているのは、世界中でもごくごくわずかだろう。

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118(04/01/04)
もう一つの「プロジェクトX」

 さて。CATVに加入して以来、さまざまなチャンネルを覗き見してきたが、歴史番組ばかりを集めた「ヒストリーチャンネル」は、なかなか面白い。お気に入りの番組は、著名なロッカーたちの証言をもとに構成している「ヒストリー・オブ・ロックンロール」。海外製の番組を買ってきたものと思われるが、貴重な映像も挿入されていて、見逃せない。

 もう一つ、同チャンネルのオリジナル番組がある。それは「20世紀のファイルから ー証言・あの時、あの人ー」だ。20世紀に起こった身近な事件や出来事を、テーマ別に編集した50分ほどの番組で、歴史資料として上出来の番組。お涙頂戴のナレーションが、ギャグにさえ聞こえてしまうNHKの「プロジェクトX」とは違い、往事を体験した人々の証言を淡々と綴られているところが好印象だ。すでに60話以上が放送済みのようだが、再放送も多く、見逃した番組をチェックするのも可能。

 当サイトを訪れる人の少なからずは、現代史に興味がある人と思われるので、ぜひ視聴を薦めたい。あ、ついでに僕のメルマガ(1965年にタイムマシンで……)の購読もよろしくと、付け加えておこう。

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119(04/01/15)
ヒール・朝青龍に
エールを

 さて。以前にもこのコーナーで一言触れたが、朝青龍へのバッシングが相変わらず続いている。テレビで彼の取組を生で観ていると、いかに多くの観客が「朝青龍憎し」で相手力士への声援を送っているかがよくわかる。人気の高見盛との対戦があった2日目、土俵の向こうに、オリンピック会場で日の丸を染め抜いた扇子を振っている人が見えたが、朝青龍が勝ったときの悔しがりようが、とても滑稽に見えた。

 朝青龍関は礼を欠く、力士(横綱)にはふさわしくない人物なのか。とんでもない、彼に会った人の話を聞けば、相撲のことになると負けず嫌いの鼻っ柱の強いところを見せるが、私生活では思いやりがあり、家族への愛情にあふれた好人物だと聞く。日本の習慣、あるいは相撲界の習慣に十分になじむ間もなく横綱に駆け上ったから、バランスの悪いところは確かにある。しかし、かつては勝負が決まっても土俵下まで落とそうとしたが、最近はむしろ逆である。年初には各種行事を欠席して顰蹙を買ったそうだが、親方がきちんと言い聞かせなかった、ただそれだけのことではないのか。

 1964年にやってきた高見山の時代から40年間、相撲界ではガイジンへの風当たりが強い。ガイジンにも門戸を開くなら開けばいいし、断じて日本人に限るならそう決めればいい。中途半端に門戸を開くから、こういうことになる。競馬の世界でも同じような感じがあったが、こちらはずいぶん、開かれてきた感じがする。

 会場からいくら罵声が飛ぼうとも、僕は朝青龍を応援する。彼の相撲が、いちばんプロフェッショナルを感じさせるからだ。

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120(04/01/18)
この世にゴマンといる同業者

 さて。年末の26日に某編集プロダクションの忘年会に行った。礼儀正しく、イキのいい若い編集者を抱える伸び盛りの会社とあって、100人以上が参集。うち、フリーライターは50人くらいか。年明けの9日、某編集プロダクションが立ち上げたプロジェクトの発足パーティに出席。来場者150人のうち、自称フリーライターは70人くらいか。13日と16日には、某雑誌編集部の新年会にも出席。やはり、合計で10人ほどのフリーライターが顔を出した。

 驚いてしまうのは、これら4つの会で、1人のダブリも発見できなかったことだ。中国マフィア(?)の取材で昨年殺された男性フリーライターも、4年ほど前だったか少年への淫行で捕まった女性フリーライターも、会ったことはない。それだけ、世の中には同業者がゴマンといるということ。全国規模で言うと、本当に5万人近くいるのかもしれない。副業でやっている人も含めれば。

 重々承知のこととはいえ、これには正直、驚いた。みんなそれぞれ、いろいろな仕事をして食っている。僕も食って行かねば。

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