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121(04/02/04)
「U-style
」を観戦

 さて。久しぶりに観客としてプロレス観戦をしてきた。「PRIDE」にも参戦したことがある田村潔司選手が率いる「U-style」という団体の、一周年興行だ。格闘技色の強いプロレス団体として、今日の格闘技ブームへの序章をつとめた団体にUWFがあるが、U-styleは、このUWFの血筋を引いた新興団体だ。

 プロレスを含む格闘技イベントは、終わりよければ全て良し、だ。その意味で、メインイベント「田村潔司 VS 高阪剛」の一戦は技の応酬で魅せる部分も多く、久々のUWF的プロレスを堪能できて、なかなか楽しかった。総合格闘技を見る目が良くも悪くも肥えてしまった今となっては、「ああ、UWFもプロレスの1つのカテゴリーだったんだよなあ」と感慨深い。観客のヒートアップぶりも相当なモノだった。

 ただ、かつての旧UWF、新UWFを知る古参のファンとしては、「昔のUWFは、こんなレベルじゃなかったぞ!」と声を大にして主張したい部分もある。少なくとも新UWFの旗揚げ戦、チケットがたった15分で売り切れたと伝説になった後楽園ホールでの興行を、わざわざ大阪から馳せ参じて見た僕としては、今回のメインイベントほどの試合が、1試合目から惜しげもなく披露されたと鮮烈に記憶している。

 「U-style」の母体となっている田村潔司選手のジムは、川崎市多摩区にある。かつて多摩区の住人であった僕は、何度となく前を通りかかったが、熱気むんむんで外側の窓ガラスはいつも結露し、まるで磨りガラスのようだった。もっともっと一杯窓ガラスを曇らせ、選手層が厚くなればいいのだが。

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122(04/02/05)
勝てない馬のどこが面白い

 さて。高知競馬場でデビュー以来、100戦以上負け続けているハルウララという馬が評判だ。馬券がさっぱり“当たらない”ことから、ハズレ馬券が交通安全のお守りに使われているそうだ。

 負け続けているものを愛おしく思い、思い入れをもつような気分があることは、スキマ史研究家的には時代を表す象徴的な出来事として記憶しておきたいが、本音では、どうにも気に入らない。一部の小学校の運動会で順位をつけないのと同じような、悪しき平等主義が根底にあるように思えるのは僕だけだろうか。

 3月には中央競馬のNo.1ジョッキー、武豊騎手が騎乗するそうだ。世間の期待は、「武豊が騎乗しても、やっぱり負けた」だろうが、ここは一つ、あっさりと勝ち鞍をあげて、ブームに冷や水をさしてほしいところだ。地方競馬の復興は心から望みたいが、こういう形での復興など、半年ももたないだろう。

 山口瞳さんが生きていたら、皮肉の一言も言ってくれるだろうに。

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123(04/02/09)
歌の力

 さて。たまたま日曜日深夜の「ドキュメント'04」(日本テレビ系)を目にした。この日は「母との空白 〜ぼく、故郷がきらいでした〜」。母親と離れて養護施設で育ち、教護院での更生を促されるなど、悶々とした日々を過ごしてきたシンガーソングライター、松本哲也の心の軌跡を追った番組だ。

 埋められなかった日々を歌い上げた「空白」は、聴く者の心を打つ佳作。ギター1本のシンプルな歌声で、ここまでグイグイ引き寄せられる作品は、久しぶりの気がする。尾崎豊の姿をダブらせた人も多かったろう。

 願わくば、ブームなどにならず、淡々とした音楽活動のペースを維持できますように。なまじ脚光を浴びすぎると、数ヶ月で消費されてしまうのがオチだからだ。今度、ミニアルバムを買ってみようと思う。

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124(04/02/13)
グラミー賞の雑感

 さて。インフルエンザとおぼしき症状を感じつつ、今年もグラミー賞を生放送で鑑賞した。今回は、エミネム、ビヨンセなど日本でもおなじみのヒップホップ勢が同賞を席巻するのではないか、と目されていたが、一部を除いてむしろロック復興を感じさせる結果となった。

 個人的には、愛聴しているエヴァネッセンスが最優秀新人賞、ヘビー愛聴しているコールドプレイがレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞したので、大満足。両方とも、ダークホースだったようだ。

 それにしても毎回感心するのは、司会を務めるピーター・バラカン氏のおそるべき守備範囲の広さだ。ヒップホップから秘境の民族音楽まで、どんなジャンルの音楽を語らせても、深い洞察と軽い語り口でわかりやすく魅力を紹介してくれる。これほどの逸材は、日本でも数人くらいではないか。

 すでに実施済みかもしれないが、CDショップなどで「ピーター・バラカンの今月のお薦めコーナー」などを企画すれば、固定客が獲得できること請け合い。どこかで、やってくれないかなあ。……などと思っていると、おやおや、自分でショッピングサイトを開設しているのね。こりゃ、知らなかった。ちょくちょく覗いてみようか。

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125(04/03/01)
コンテンツ更新ベタ遅れの懺悔

 さて。昨年秋以来、ろくに休みも無しに働きっぱなしだ。目の前に大きな仕事が複数あり、締切を守るのに懸命で、まったく余裕がない。どこかへ丸一日遊びに出かけた最後はいつだったか。映画を最後に観たのはいつだったか……。

 ということで、当サイトのコンテンツ更新がべた遅れ。過去の原稿を再録する「アーカイブス」を立ち上げたくらいで、新規のオリジナルコンテンツは更新がないままだ。

 メインコンテンツの「オンフィールド・コラム」はこの半年で10ネタはボツにした。読み直してつまらなかったので掲載を辞めたものもあれば、情報収集が不十分なまま置いてあるモノもある。ひと月に1万PVを数えるコーナーだけに、質を保ちたいという気持ちが強い。

 やはり月間1万PVを数える「使えるリンク集」は、「定期更新でnot foundを追放!」が売り文句だったが、リンク件数が膨大になったこともあり、メンテナンスには恐らくリンク集3本で3日はかかるだろう。新たに紹介したいリンク先は蓄積してあるが、これも更新はいつになるかわからない。

 現状は、4年目に入ったメルマガの発行を継続するのに腐心している。メルマガの制作も丸一日はかかる。

 いつの間に、どうして、こういう余裕のないことになったのか。同じ疑問を、何度かご紹介している安井先生(現・国連大学副学長)も、最近吐露されている。ネット環境が充実してきた頃から時間に余裕がなくなってきたのは確かだが、因果関係やいかに。

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