026〜030

027へ
028へ
029へ
030へ




026(02/07/03)
沖縄ミュージックもチェックせねば

 さて。さらに沖縄旅行記を続ける。沖縄でぜひ行きたかったのが、ライブハウス。観光客的に間違いがないのは、宜野湾市にあるライブハウス島唄だ。

 普段はネーネーズ(二代目)が連日出演しているが、この日は週に一度出演している、島唄シンカというバンドの出番。初代ネーネーズのメンバーやバックバンドを務めていた人などで構成している。やや個性不足の印象も拭えなかったが、沖縄民謡ビギナーにはちょうどいいかもしれない。

 沖縄には観光客相手とも言い切れないライブハウスがいっぱいあって、音楽が生活に密着していることをうかがわせる。ライブハウスとは称していなくても、民謡を聴かせる店は多いらしい。那覇市内が中心だが、コザ(沖縄市)やその他の都市にもある。実はこの前日、コザのライブハウスに伝説のロックバンド「紫」が出演しているのを知っていたが、70年代に生で見た記憶もあるので、ぐっと我慢した。

 本当は、第二の元ちとせになりそうなニューカマーのアーティストもチェックしたいところだったが、それには地元情報に精通し、地道に情報収集を続けることが必要だ。地元のFM放送を定期的に聴くことができれば、いいのだが。


▲島唄シンカの皆さん(左)。右は、沖縄民謡の大家・登川誠仁さんのアルバム。ソウル・フラワー・ユニオンとのコラボレーション作品。思わず購入。

先頭へ 最後尾へ


027(02/07/03)
沖縄の紫外線はハンパじゃない。

 さて。沖縄には水着を持っていくつもりだったが、出発日の朝に熱を出したので水着は置いてきた。だから、浜辺で一日海水浴、なんてことはやっていない。名も知れない海岸で、のんびり浜遊びをした程度だ。それでも、あっという間に、真っ黒に日焼けをした。

 ハンドルを握り続けた連れ合いは右腕、助手席に座り続けた僕は左腕が集中的にやけた。これに加えて、僕は髪の毛が砂漠化しているおでこが真っ黒になった。できるだけバンダナを巻くなどして、日光を避けたつもりだったが、沖縄の紫外線はハンパじゃなかったようだ。

 東京に戻ってきた5日後。皮がむけかけて、ゴルバチョフ元大統領のおでこのような模様がついた状態のまま、京都へ取材に出かける羽目になってしまった。そろそろ東京に戻ってきて一週間になるが、今が脱皮のピーク。むけた部分の肌が、ちょっぴり真新しく見えるのは気のせいか。


▲浜辺では、木陰を選んできたのに……

先頭へ 1つ上へ 最後尾へ


028(02/07/03)
幼児は興味津々。

 さて。6/31、京都へ日帰りで取材にでかけた。編集部が用意してくれたのは、嬉しいことに「のぞみ」。お決まりの駅弁「深川めし」を買い込んで席に座っていると、まだ一歳前後の幼児(男の子)を連れたお母さんが、新横浜駅から乗り込んできた。僕は3人席の窓側、お母さんは3人席の通路側。間に席が一つあいていて、少なくとも名古屋までは空席と思われたので、幼児を抱きかかえているお母さんに、「どうぞ、真ん中の席をお使いください」と声をかけた。

 この男の子、真ん中の席に着くやいなや、僕の顔に興味津々、ぽかんと口を開けて、物珍しそうに僕をじいっと見つめている。お母さんは気を使って「だめでしょ、じっと見ちゃ」と諭していたが、男の子はまんじりとして動かない。僕はお母さんに声をかけた。「いいんですよ、子供にじいっと見つめられるのは慣れていますから」。お母さんは、クスリと笑う。

 いつも、こうなのだ。とくに、向かい合わせで座るような電車で、僕の前に座った幼児は、まず九分九厘、僕の顔を物珍しそうにじいっと見つめる。目鼻立ちがハッキリした分かりやすい顔であり、それでいて見慣れない熊さん系のひげ面とあって、目を引かれるのは仕方ない。僕も、「あばば」なんて返したりするのだが、幼児は面白がるものの、お母さんは明らかにハラハラしてる。ヘンな人(?)と関わり合いになりたくない気持ちも分からないではないが……。

 新幹線で隣り合わせた件の幼児は、じいっと見つめるだけでは飽きたらず、しばらくすると、ヨダレだらけの手で腕をつかんできた。ヨダレだろうが、鼻水だろうが、食べこぼしだろうが、とやかくは言うまい。子供は今の日本にとって宝でもあるのだから。

先頭へ 1つ上へ 最後尾へ


029(02/07/16)
永遠のビデオライブラリー

 さて。皆さんはどのくらいの頻度でビデオ録画をしているのだろうか。僕の場合は、平均すれば一日一回程度は、何らかのテレビ番組を録画保存している。主に仕事用だが、NHKの特集番組やノンフィクション系の番組などが多く、そのほかでは映画や音楽番組などもある。

 では、録画したものをどれだけ観ているか。これが、ほとんど観ない。ビデオテープはたまる一方だ。DVDレコーダーやハードディスクレコーダーに買い換えて、保存場所の省スペース化を図るのも方法だが、記録媒体が変わっても、ライフスタイルは変わらない気がする。

 先日、友人とそんな話をしていて、同じようなことを考えていることがわかった。それは、「いずれ寝込んだり、暇つぶしに困ったときに、心ゆくまで鑑賞して楽しもう」ということ。ああ、同じようなこと考えていた人がやっぱりいるんだ。

 だが、幸か不幸か、「心ゆくまで鑑賞して楽しむ」チャンスはなかなか訪れない。いずれそのチャンスが訪れたとき、「何でこんなモノを録画したのか」と呆れるようなものも見つかるだろう。だが考えようによっては、時間が経過しても「それでも観たい」と思えるものだけが、色あせていない映像ソフトといえるのかもしれない。

 気になっているのは、昨年末に録画した「紅白歌合戦」だ。これをリアルタイムではなく録画で観ても楽しめるのかどうか。興味はこの一点にある。

先頭へ 1つ上へ 最後尾へ


030(02/07/16)
「プロジェクトX靴下」を笑う

 さて。先日、ファミリーマート某店で「プロジェクトX」グッズが売られているのを発見して、一人でクスクス笑ってしまった。番組ロゴマークが入っただけの、おじさん臭いグレーの靴下、ハンディタオル、メモ帳、付箋、使い捨てライターもある。使い捨てライターなど、ロゴが入っているだけで200円だ。

 メーカーはそれぞれだが、著作権表示はNHK出版で共通している。同社のホームページを見てみたけれど、「プロジェクトXグッズ発売中!」なんてお知らせは、少なくとも現時点では掲載されていない。たぶん、ちょっぴり恥ずかしいのだろう。

 「プロジェクトX」は、民放のバラエティ番組だと思って観れば、それなりに楽しい番組だ。「起死回生の」「土壇場からの大逆転」などの大げさな言い回しは、「ガチンコ!」のナレーションにも通じる感じで、笑える面白さがある。

 だけど、真剣にこの番組を観ている人も多い。「ああ、あのころは良かったなあ」「日本は頑張ったなあ」「寸暇を惜しんで働いたよなあ」と、昔を懐かしむ人は、この靴下をはき、ライターで火をつけてタバコを吸いながら、感慨にひたるのだろうか。

 昔を懐かしく思う気持ちは、なつかし系のコンテンツも作っている僕自身、わからないでもない。でも、それが人生の拠り所になっているなら、ちょいと切ない。せいぜいデザートくらいにしておいて、メインディッシュにはしてほしくない気がする。

先頭へ 1つ上へ


続けて読む(031〜035へ)

バックナンバー