オンフィールド音楽研究所

2008,5,13

042●ワンリパブリック(OneRepublic)

所長●そろそろ、コールドプレイの新作「美しき生命」が発売されるようだ。

秘書1号(以下、1号)●そのようですな。先行シングルを無料で配信したことでも話題に。

所長●僕もさっそく入手したけれど、それから数日間は、一気に迷惑メールが増えてビックリ。どこでどうやって漏れたのかは知らないが。

1号●あり得る話だ。

所長●アルバムはもう予約注文しているから楽しみではあるんだけど、ちょっぴり、クリスの甘い歌声とメロディが鼻についてきた部分もあるのは確か。

1号●あー。海外では、コールドプレイ好きがバレると周囲から嘲笑されたり、イジメを受けるという噂もある。

所長●ナヨナヨ君の象徴と言うわけか。まあ確かにコールドプレイ好きのファンは、特定のイメージがあるよね。エミネム好きのファンとは、喧嘩にもなりそうにない。

1号●喧嘩の前に、勝負がついている感じ。

所長●コールドプレイの新作も楽しみだが、キーンの新作も今年発売されそうだ。同じく、ナヨナヨ系の優しい歌声が魅力。僕、好きっ。

1号●久しぶりに小さい「っ」を入れてきたな。

所長●ブレッドもムーディー・ブルースも好きだった僕が、コールドプレイもキーンも好きになるのは、無理からぬことだろう。

1号●難儀な嗜好だね。

所長●ついでに言えば、立原道造も好きっ。

1号●中原中也に小馬鹿にされたメルヘン詩人ね。

所長●高校時代は雑誌『詩とメルヘン』を定期購読していたものだ。

1号●人生の汚点だね。

所長●さらに『小説ジュニア』も愛読。

1号●穴があったら、入れてしまいたい。

所長●しかーし!

1号●何だよ。

所長●そんな先行2大バンドに切り込んできた、第3のナヨナヨ系バンドを、今回は強力プッシュ。ワンリパブリックだ。

1号●あんまり知られていない名前だ。

所長●日本盤はまだ出ていないからね。でも、すでに新しもの好きのJ-WAVEではガンガンかかっている。僕は早々と輸入盤のアルバムをゲットした。

1号●ほお。

所長●これですよ、これ、これ。埋め込みが拒否されているので、アドレスだけリンク。音楽が始まるまで1分以上待たされるが、じっと我慢すべし。
http://jp.youtube.com/watch?v=zhpqXbndFvQ

1号●確かに叙情派のメロディだ。

所長●実は数ヶ月前に海外のヒットチャートをチェックしていたとき、彼らの「Apologize」という美しい曲が大ヒットしていたんだよね。良い曲だなあと思っていたんだが、アーティスト名がTimbaland だったり、OneRepublic feat.Timbaland だったり、Timbaland OneRepublicだったりで、ワケが分からなかった。

1号●ティンバランドといえば、あんたの嫌いなラップ系でしょうに。

所長●というイメージだったんだけど、調べてみるとラップ系だけでなく幅広く様々なアーティストのプロデュースを手がけている。エルトン・ジョンと共演したり、宇多田ヒカルの「Utada」に楽曲を提供したり。最近ではマドンナの新作もプロデュースを担当。

1号●ふうん。で、さっきのアーティスト名の謎は。

所長●どうやらTimbalandプロデュース(Timbalandのバックボーカル付)バージョンと、ワンリパブリックだけで演奏したロックバージョンの、2つあるみたいだね。

1号●ややこしいね。

所長●実にややこしい。まあ、詳しくは秋までに発売されそうな日本盤のライナーノーツに書かれるだろうから、そちらでチェックしてちょ。ともあれ、Timbalandプロデュースバージョンの、ストリングスが入った「Apologize」をご覧いただこう。個人的には、ワンリパブリックのアルバムに収録されているロックバージョンの方が好きだが。
http://jp.youtube.com/watch?v=CGPUuPHdHQg&feature=related

1号●うーむ、確かにこれも良い曲だ。

所長●でしょ。でしょ。

1号●楽曲が優れているよね。

所長●でしょ。でしょ。ボーカルを担当しているライアン・テダーがこのバンドの中心で、まあ言ってみれば、ミスチルにおける桜井和寿のような存在。この人なくして、ワンリパブリックは成り立たない。

1号●なるほど。

所長●さらに、これまでもいろんなアーティストに楽曲を提供してきた実績があるらしい。例えば、どこぞの30代アイドル5人組よりよっぽど巧いバックストリート・ボーイズとか、ケリー・クラークソン、ジェニファー・ロペスとか。

1号●才能豊かな人だね。

所長●極めつけは、「Bleeding Love」のヒットで今をときめくレオナ・ルイスにも楽曲提供していたこと。「Bleeding Love」自体は、ジェシー・マッカートニーという若造が作者だが。

1号●ほお。Mステで格の違いを見せつけたレオナ・ルイス。

所長●日本語で言えば「育てる愛」かと思ったが、どうやら「血みどろの愛」のようだ。

1号●生々しいタイトルだよねえ。

所長●昭和時代なら、歌謡曲でカバーされそうな楽曲だ。

1号●そうかねえ。

所長●きっと、してたと思うよ。サビの部分は「血、ちみ、血〜みどろ、あい、あい」とか訳詞がついて。

1号●……。

所長●誰に歌わせるかなあ。フリ付で金井克子がいいかな。それとも可愛い悪魔のような奥村チヨかな。ブルージーな青江三奈も捨てがたいな。

1号●どうでもいいよ。

-posted by 所長@02:35PM


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