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341(08/03/10)
巣立ち'08春。

 さて。1週間ほど前、カマキリハウスからカマキリベイビーたちを庭に放った。これがカマキリハウス内での最後のショット。巣立ち前に羽虫を1匹もりもり食べ、ご満悦の笑顔が印象的(ってか?)。

カマキリ

 あれから1週間がたって、蝋梅の枝に放たれたカマキリたちの行方を探すのは至難になったが、昨日1匹を発見。おお、寒の戻りにも耐えて生き残っておったか。すっかり逞しく成長し、無事に野生化してくれているように見えた。

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342(08/03/10)
お上りさん気分。

 さて。もう2週間ほど前に撮影していた写真を忘れていた。夕暮れの東京タワー。御成門のあたりへ、取材に行ったときのもの。

東京タワー

 東京タワーには、大昔、一度上った覚えがある。大阪への帰りは夜行列車だったから、東海道新幹線が開業する前だ。たぶん小学生になるか、ならないかの頃だったのだろう。何かの用事で家族で上京し、展望台に連れて行ってもらったのだが、恐くて恐くて、足がすくんだ。

 東京に来て、もう16年になるのに、一度も行っていない。そう言えば、大阪の通天閣も大阪時代には一度も上らず、東京人になってから初めて上った。まあ、そういうものなんだろう。今の東京タワーから眺める風景は、きっと、当時見たかもしれない眺めよりキレイに違いない。

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343(08/03/23)
春が来た。

 さて。日曜日のひるさがりに、ちょっぴりお散歩。花の名前を聞いたのに、もう忘れてしまった。まあいいや、キレイだし。

花とテントウムシ 黄色い花

赤い花 ピンクの花

 この1週間で、一気に春がやってきた感じ。それにしても今日は、散歩歩きの人が多かったな。

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344(08/03/31)
ドキドキ「THE OUTSIDER」。

 さて。平和ムードな1週間前の日曜日とは打って変わって(苦笑)、前田日明さんが立ち上げた格闘技イベント「THE OUTSIDER」を観戦。「全国の不良たちよ、集まれ」との呼びかけに応えて集まった選手は44名。15時から19時まで、若干の休憩を1回はさんで全22試合が行われた。

outsider

 暴走族やチーマーなどの「組織」の威信を賭けて出場する選手も多く、組織同士の騒乱を防ぐべく、制服警官や私服警官が厳重な警備を備えているとの噂もあって、何やら不穏な空気も漂っていたが、良くも悪くも想定されたほどの混乱はなく、上々の興行になったように思う。総括的なレポートは以下に掲載されているので、その他の印象をまとめて報告したい。
Sports Navi記事) (写真のみ
Bout Review記事と写真

 会場となったディファ有明へ出向くのは、今回が初めて。僕が降り立ったりんかい線の国際展示場駅は日曜日の夕刻とあってか、大量動員の展示会もなかったせいか、閑散としていて、駅前で気勢を上げている集団がいるわけでもなく、制服警官もおらず、いたって平穏なムードだ。

 陸橋を渡り、歩を進めていくと、左側に有明コロシアムが見えてきた。ここは前田日明さん率いる新生UWFが、旗揚げして間もなく興行を打った会場だ。調べてみると、ちょうど20年も前のこと。当時は屋根のない会場だった。確か台風が近づいていて興行の開催が危ぶまれていたと記憶している。大阪から、この試合を見るためだけに上京したっけなあ、などとちょっぴり、おセンチな気分。メインイベントは前田日明 vs ジェラルド・ゴルドー。今考えると、プロレスライクな試合だったとは思うが、興奮しまくって声が枯れた覚えだけはある。
カクトウギバカイチダイ(写真あり)

 向こうに黄色いディファ有明の会場が近づいてきた。有明コロシアムの会場を見たあとだけあって、小屋の小ささが際立つ。20年の歳月を経て、この小さい会場で前田さんが新しい旅立ちをしようとしているんだよなあ、それも海千山千のアマチュア大会で……などと、再びおセンチな気分。

 ディファ有明の駐車場には、いかにもな黒塗りの外車やながーい車体のリムジンが駐めてあったりして、そのスジのお兄さんたちの姿がちらほら。身をすぼめつつ、会場内に足を踏み入れると、まずは金属探知機でチェックを受ける。鞄の中身をチェックされると思いきや、とくにそんなこともなく、簡単にスルーできた。

 会場内は、応援団とおぼしき人々もいるが、若いお姉さんたちやカップル姿もそれなりにあって、まあ普通の格闘技大会の雰囲気だ。受付周辺で、招待客やスタッフと打合せ風の立ち話をする前田さんの姿を発見。そばにはスーツ姿の山本宜久選手も。前田さんは、知り合いと思われる女性に、愛息の写真をケータイで見せつけ、「どや、チンチンでかいやろ」などと、どこかで聞いたことあるセリフを乱発し、「もー、わかった、わかった」と適当にあしらわれつつも、しつこく見せつけている。あんまりピリピリムードはないようだ。

 いよいよ試合開始が近づいてきた。前田さんは赤いジャケットではなくスーツ姿で本部席に座っている。会場内には、山本宜久選手のほか、スーツ姿の村上和成選手、ジャージ姿のエンセン井上選手の姿も。試合開始に先だって前田さんがリングに上がり、「皆さんが歴史の目撃者となることを保証します」と力強く宣言。

 選手全員の入場式はなく、早々と試合が始まった。平穏なスタートに見えたが、1試合目から波乱が起きた。スリーパーホールドで締め落とされた選手が、横浜では“顔”の人物のようで、試合終了とともに応援団たちが怒号とともにリング内になだれ込み、勝った選手やセコンド陣に突進しようとしたのだ。これを威嚇で止めたのが村上和成選手(写真上から4枚目)

 騒然とした会場はどうにか収まり、「1試合目からコレなら、この先どうなるのやら」とちょっぴり不安になったが、今から思えば、この試合を初っぱなに持ってきたのは、「THE OUTSIDER」のイメージづけを考えた前田さんなりのマッチメイクの妙だったろう。ツカミはOKというやつだ。これ以降は大きな波乱もなく、淡々とした試合進行になった。

 選手たちには、事務局が考えたのであろうキャッチフレーズがついていて、いかにも危険なニオイを漂わせた強豪といった雰囲気も漂うが、実際に試合が始まってみると、まあ要するに、それなりにジム通いを経験しているアマチュアの総合格闘技大会である。マウントポジションへの対応など基本的なテクニックは持っており、闘い終わればノーサイドで互いの健闘をねぎらい、対戦相手のセコンドにもきちんと挨拶もする。勝利者には前田さんからメダルが、村上選手またはエンセン選手から金一封と思われる小さなポチ袋が渡されて、「今日はありがとうございました」「もっと練習を積んできます」と清々しくマイクで挨拶をするなど、全般的に好青年たちといった印象だ。

 2試合目以降は、興行としてはやや中だるみの印象があった。大半の試合はスリーパーホールドによる締め落とし、またはマウント状態でのパンチ乱打でレフェリーストップ、あるいは全く噛み合わずに膠着状態で判定かドローという3パターンで、2ラウンド目にはスタミナ切れを起こす選手が多かった。試合数が多いこともあって、全試合3分2Rだったが、ちょうどいい長さだったのだろう。そんな中盤の試合で、思いのほか会場を沸かせたのは“リアルサラリーマン”のキャッチフレーズで、メガネをかけて登場したこの選手。見るからにひ弱そうだったが、小気味よい試合運びでレフェリーストップをもぎ取り、歓声に包まれた。

 全22試合中、盛り上がりを見せ始めたのは、第17試合あたりからだったろうか。全身入れ墨の選手が三角締めで鮮やかな逆転勝利をつかんでから、会場が再び温まってきた。なかでも最後の2試合は、それなりの「組織」を背負ったカリスマ性のある選手が登場し、応援団の殺気だった声援もあって、ヒリヒリと熱い闘いに。メインイベントはこの日いちばんの好試合で、礼儀正しい亀田興毅、といった印象の暴走族総長が勝利を収め、勝利者マイクで会場は祝福ムードに包まれた。

 全体的な印象として、前田さんも最後の挨拶で言っていたが、互いに逃げに回ろうとかドローで済ませようといった消極姿勢はなく、意地と意地、負けん気と負けん気が正面からぶつかり合う、格闘技の原点のような試合が多数見られたように思う。テクニックそのものは拙さが目立ち、マウントポジションからの攻めあぐねや、両者スタミナ切れのダラダラ試合もあるにはあったが、何が起きるか分からないといった緊張感あふれるムードは常に漂っていて、全22試合で4時間の長丁場ながら、僕自身は欠伸の1つも出なかった。「興行」としては入場料以上の満足感だったし、満員札止め&立ち見席ギッシリの営業的成功もあった。そんなホットな場所で目立つべく、全国各地に埋もれている逸材が表に出てくれば、意義あるイベントになるのではないだろうか。

 個人的には「組織の威信を背負って」という文脈は、「家族を背負って」「国家を背負って」も含めて、好みではない。だからついつい、応援団の声援もない一匹狼を応援したくなる。今回の大会では、組織を背負った強みが前面に出ていたが、そんなはぐれ者も輩出されることを願いたいところだ。

 また、一口に「組織を率いる長」にも、大きく分けて2種類がいるのだなあと思ったのも事実。実名は挙げないが、腕っ節の実力やあつい人望で長を務めている人間もいれば、ただの外見的風貌や得体の知れないカリスマ性だけで長を務めている人間もいるということ。何を持って組織を率いるだけの実力を蓄えたのか、生身の実態が薄ぼんやりながら晒されたのは、個人的に興味深い発見だった。

outsider
▲旗揚げ大会を成功に導いた前田日明さん

 今回は早々とチケットを購入したので、とても良い席で観戦ができたが、試合が近づくにつれてチケットは売り切れ状態になったらしく、ディファ有明始まって以来の観客動員だったようだ。各スポーツマスコミで話題になっているし、次回興行ではチケットの入手が困難になるかもしれない。次回7月の興行も目撃したいとは思うが。……それにしても最後に気になったことが1つ。結局、山本宜久選手は、イベント中の役割があったわけではなく、招待客の1人だったということか。もうひと花、咲かせてほしいものだが。

 追記。選手の入場テーマ曲は個人の判断に委ねられたのだろうが、ヘビメタ(またはデスメタル)やヒップホップが大半を占めるという、いかにもな選曲が多かった。そのなかで唯一ユニークだったのは、サントリーオールドのCMソング「人間みな兄弟」を使った選手がいたこと。「ダンダン・ドゥビ〜」で知られる、あの名曲。小林亜星さんの作曲だったとは、今回調べて初めて知ったことだが。

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345(08/04/21)
今ならトップニュース。

 さて。陸上部の高校生が投げたハンマーが別の生徒に当たり、当てられた生徒が重体に……というニュースがYahoo!ニュースのトップに、今日の昼間出ていた。

 これとそっくりの事故を、僕は高校時代に目撃している。ハンマーではなく、一回り小さな砲丸だった。当たった瞬間の様子は、今でもスローモーションのように覚えている。不幸中の幸いと言うべきか一命はとりとめて、数ヶ月後だったか半年後だったか、無事に学校生活に復帰できたことは幸いだった。病院までお見舞いに行き、当てられたS君が「痛いと思った瞬間しか覚えてへんねん」と言っていた記憶が、やけに鮮明だ。

 当ててしまったO君とS君と学校側の間に、補償に関するやりとりがどのようになされたのかは全く知らないが、少なくとも大事(おおごと)にはならず、新聞記事にもならなかった。2人とも、そのまま通学し続け、進級していたと思う。まあ、それが1970年代半ばの日本の日常だったことは確かだ。

 今なら学校側の監督不行届で裁判沙汰になり、生徒2人と担当教師は学校にいられなくなる、ということになるのだろうか。その善し悪しは別にして、隔世の感があるのは確かだ。

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