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321(07/07/22)
参院選(東京選挙区)のご参考に。

 さて。参議院選挙の投票日まで、あと少し。今回は、6年前に行われた選挙の改選だ。ということで、いよいよ、このwebページが役立つ(かもしれない)ときがやってきた。2001年に書いたコラム「参議院選挙、後追いのススメ」である。

 6年前の参院選は、候補者がこぞってHPを立ち上げ、「選挙期間中のHP更新は是か非か」が議論される契機となった選挙だった記憶している。結局「更新はダメよ」ということになったのだが、当時はそのあたりが徹底されておらず、一部には選挙期間中に活動をレポートする人もいたように思う。

 このコラムは、選挙が終わった後に、HPをちょくちょく覗いてみることで、日常的に情報発信をしようとしているのか否かをチェックしてみましょう、という趣旨で書いたものである。選挙用に間に合わせでHPを作ったのではないかと思われる候補者もいたので、このコラムを書いた。

 東京都選挙区の候補者しか網羅していないが、ダントツの1位で当選した自民党議員は、小泉首相とガッチリ握手した写真を大きく掲載していて、「小泉政権を支える」が公約だった。こんな主張のない候補者がダントツの1位になるような、世相ではあったわけである。

 今回の選挙が終わった後も、同じようなwebページを設けるつもり。

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322(07/07/22)
「Second Life」はキャッチセールス村か?

 さて。近頃話題の「Second Life」。インターネット上の仮想空間で、mixiのようなSNSに次ぐコミュニティサイトになるのではないかと期待を集めているようだが、うーん、どうなんだろう。

 ようやく日本語版が公開されたようだが、どこそこの企業が「Second Life」に仮想店舗を設けただの、プロモーションに使うだの、広告出稿側の思惑ばかりが先走りしていて、広告だらけの別世界を誰が楽しむんだろう、という素朴な疑問が。これなら、秘密の鎧や剣を求めて未踏の地を冒険するロールプレイングゲームの方が、ずっと楽しいような気がするのだが。

 仮想空間を散歩していると、あちこち広告看板ばかりが目につき、見知らぬ人から「××の健康食品がいいらしいよ」とか囁かれ、ライブハウスみたいなところに立ち寄ればタイアップソングを否応なく聴かされ、レストランで和んでいると「これクーポンです」とか無理矢理手渡され……などという想像をしているのだが、実際のところはどうなのか。もしこのような仮想空間なら、渋谷のセンター街みたいなものか……。

 そんなことブツブツ言いながら、半年後には「Second Life」の住人になっている可能性は十分あるのだが、人生経験が多い人間としては、妙に用心してしまう。

 さて。あなたがもし「Second Life」の住人になったら、どんな人生を選ぶのだろうか。個人的には、役者かミュージシャンになりたいと思う。いや、単なる思いつき。

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323(07/07/23)
再び朝青龍を讃える。

 さて。琴光喜の活躍で盛り上がった大相撲名古屋場所だったが、最後は、朝青龍がキッチリ締めてくれた。それでなくても新横綱の白鵬や、大関昇進が期待された琴光喜に注目が集まる今場所。初日にいきなり朝青龍が負けたときは、その存在感の薄さがとても気になっていた。でも、とくに後半に入ってから、ジワジワと本来の強さを発揮して、優勝戦線に再浮上。千秋楽の横綱同士の取り組みが熱戦とはならなかったのは残念だが、最後に朝青龍が笑った。主役が戻ってきた。

 今回も、初日には朝青龍の黒星に対して座布団が乱舞した。横綱に対する叱咤激励と言うよりも、「ざまあ見ろ」という、愛情のかけらもない不快な座布団投げだ。朝青龍バッシングは今も続いている。憎たらしいという声をよく聞く。日本人横綱がいない不満も聞く。そのいずれもが、朝青龍本人の責任ではない。品がないと言う人もいるが、直すべきと指摘された所作はすべて直してきた。いい加減、堪忍袋の緒が切れてもよさそうなのに、従順に従っている。

 少なからずの人が、朝青龍の強さに対して判官贔屓&外国人バッシングの気持ちを露わにしているのに、それでも優勝者インタビューで「15日間、応援してくれて、ありがとー!」と笑顔を周囲に振りまく、あの健気さはどうだ。彼ほど、大相撲のことを考えている力士が、他にどれだけいるのか。

 ……と、毎度のように吠えたくなる。若手日本人力士には、僕も期待している。豊ノ島、豊真将、豊響の「三豊」トリオは成長が楽しみだ。でも、大関、横綱クラスの実力を蓄えるのは少なくとも数年先のことだろう。強い者が勝つという格闘技ライクな時代に入らざるを得なくなった今だからこそ、朝青龍は大きな壁になって立ちはだかってほしい。

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324(07/07/27)
ホクホク、ほくほく。

 さて。我が家の小さな庭から、ジャガイモを大量収穫。収穫したての写真を撮るのを忘れていたので、実際の収穫量は、写真の2倍近い。ろくに手入れもしていないのに、勝手に育ってくれたジャガイモたちに感謝。

ジャガイモ

 ……ところでカボチャは今年も収穫を断念。栽培用に売られている種を使わないと、まともな実にはならないのかも。

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325(07/08/02)
溜飲を下げて面白いか。

 さて。最近の日本人はどうしてしまったんだろう。袋だたきにしても良さそうな人間を見つけては追い打ちをかけるように袋だたきにし、ボロボロになるのを見届けて、ほくそ笑む。憂さ晴らしにホームレスを襲撃する青少年と、大して違わないように思えると言えば、言い過ぎだろうか。

 他でもない、朝青龍の一件である。少なからずの人は、このように見ているようである。「朝青龍はウソの病状報告をし、巡業をずる休みした挙げ句、故郷でサッカーに戯れた」と。

 しかし、最初の診断書は本当にウソだったのか。当初、それだけの大きな怪我だと疑われたのは本当だったのではないのか。巡業軽視の姿勢も指摘されているが、朝青龍がガチの格闘技として相撲を捉えているとすれば、巡業相撲に積極的になれなかったとしても不思議はない。また、サッカーは大統領からの依頼だったと聞く。常日頃から日本とモンゴルの友好を考えていた横綱としては断るに断れず、渋々出場したものの、いざピッチに立ってみたら勝負事にこだわる横綱のこと、ついつい夢中になってしまい、意外と身体も動くものだから、はしゃいでしまった……そんなところが真実ではないのか?

 結局、みんな朝青龍のことが嫌いなんだね。嫌いなヤツのヘマにつけ込んで、ヒマな人間が少なからず抗議の電話をしたんだね。ネットのニュースも「抗議の電話が何本も寄せられている」とあおるものだから、相撲を愛してもいない人間も、電話したんだよね。平身低頭の相手をなじるのは快感だよね。日本相撲協会がまともに相手してくれるものだから、そりゃあ面白いだろうよ。厳しい処分が下されて、さぞかし、スカッとしてるんだろうね。そして、また次は、別のターゲットを見つけるのだろう。

 文句をつけたら、相手に確実にダメージを与えることができる。そんな快感に火をつけたのは、大和証券の泣きじゃくる社長あたりから、だったように思う。それ以前は、あこぎなことをした団体なり企業なり個人なりに抗議をする術はなかなかなかったし、抗議をしても受け止められることは少なかった。雪印の一件で、快感は現実のものとなった。「つぶれてしまえ」と言ったら、本当に潰れてしまったのだから、そりゃあ面白かっただろう。イラク人質事件では激しいバッシングで3人をボロボロにした。学校では一部の父兄が教育現場をボロボロにする。先の参議院選挙も似たような現象と言えなくもない。今は、一般市民がメールなり電話なりブログなりで、簡単に凶器を持てる時代だ。自分が凶器を持っているという自覚が、どれほどあるのだろう。

 何度も執拗に言うけれど、負けた横綱に対して憂さ晴らしの座布団投げをする行為も、凶器を振りかざすような行為だと僕は思っている。そんな悪質な観客をしつけなかった日本大相撲協会には重大な責任があると思う。誰でも気軽に、凶器が持てるという快感を払拭しなかったから、今回の些細だったかもしれない問題でも抗議という名の凶器が向けられる。さすがに今回は、朝青龍も持ちこたえられないかもしれない。悲しい習性にとりつかれた日本人による犠牲者になってしまうのだろうか。

 誰かをボロボロにすることで溜飲を下げる。実にレベルが低い心根だ。

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