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●今月のコラム●(24) 2002年5月1日号
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大リーグ人気、もう一つの理由 大リーグが引き続き人気を集めています。イチロー選手や新庄選手が出場し始めた昨年春だけの一過性の傾向かとも思われましたが、彼らが一年を通じて活躍したほか、野茂選手の復活などもあって、一年を通じてスポーツニュースのトップを飾る注目度でした。今年も昨年ほどのフィーバーではないものの、やはり同等の人気を保っています。 野茂選手のような先発型の投手だけが大リーグに挑戦していた頃は、登板したときだけ成績が報道されていましたが、今は中継ぎ・抑えの投手もいれば、野手もいる。とくに野手はほぼ毎試合出場しますから、日々の打撃成績が報道されます。結果的にスポーツニュースは「まずは大リーグ情報から」始まるような構成になりました。野手で日本人大リーガーが誕生したインパクトは、想像以上に大きかったようです。 一方で、そんな大リーグ情報優先の姿勢に異論を唱える人も多いことでしょう。日本の球団の勝ち負けよりも、大リーガー個人の「何打数何安打」のほうが扱いが上なのですから、カチンと来るのもわかる。以前からセ・リーグ優先、巨人優先の報道で割を食っていたパ・リーグの不人気球団に至っては、結果がテロップで出てくる程度だったりして、ファンとしては、あきらめの境地かもしれません。 では、日本のプロ野球よりも、アメリカの大リーグの方が面白いと思われているのか? たぶん、まだそこまでは到達していない気がします。人気を集めているのは、大リーグそのものではなく、大リーグに挑戦している選手たち。日本人は初めて、野球をチーム単位ではなく、個人単位で応援する楽しみに目覚めたのではないかなあと思うんですね。「西武ファンだからオリックスのイチローを賞賛したくはないけれど、実は惚れ惚れしていた」という人は多かったでしょうし、「アンチ巨人だけど長嶋選手だけは憎めない」とか、そんな複雑なファン気質というのはいつの時代にもあるはず。日本を離れたとたん、好きなチームへのしがらみを越えて応援できるようになった、と。 日本のプロ野球は明らかに危機に瀕していますが、人気低下に歯止めをかける策は、個性的なプレイヤーをどれだけ育成できるかにかかっているように思います。ホームランバッターに「フォア・ザ・チーム」だからといってバントをさせるような愚行、シーズン終盤に個人タイトルを取らせないために敬遠ばかりさせるような愚行はやめにして、一対一の真っ向勝負をみんなが楽しめるような雰囲気をつくっていかないと、日本のプロ野球はますます衰えていく。野球は選手たちによるスポーツであって、監督による詰め将棋じゃないんですから。 日本で監督にばかりスポットライトが当てられる傾向も、いい加減にしてほしいと思います。監督の采配や選手起用に、企業の経営者像をだぶらせて語るのも辟易です。まるで、戦国武将たちを理想の上司に見立てて特集していた昔のビジネス雑誌みたいなくだらなさを感じてしまいます。オーナーが必要以上にしゃしゃり出てくるのも不愉快。そんな日本球界に嫌気がさしている人ほど、アメリカでのびのびと個性を発揮する選手個人に注目するのではないですかね。 そういえば、野武士タイプの選手ほど国内に見切りをつける傾向があるようです。彼らを許容できないようでは、日本のプロ野球界に未来はありません。 関連リンク●「Major
League Baseball Japanese」 |
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