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●ウエブマスター事始め<一年始末記>●(04) 2001年10月1日号
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個人ホームページはゴミか(2) ネットサーフィンをしていると、時々、思いっきり極私的なサイトに出会うことがあります。コンテンツといえば「おれの日記」「おれの独り言」などで、自分のブックマークを未整理のまま公開しているような「おれのリンク集」みたいなものも設けられたりしている。僕自身も含めて多くの人は、大抵そそくさと退散するわけですが、中には興味深いものもあったりして、のぞき見嗜好が刺激されることもしばしばです。 そんな極私的情報の集大成ともいえるのが「日記才人」「ワタシネット」「Read Me ! Japan」など。無名人の他愛もない日記や周辺雑記がてんこ盛りのサイトです。これらのサイト内に収められた拙いモノローグの数々に眉をしかめる人は多いでしょうし、自己顕示欲の塊だ、駄文の垂れ流しだと厳しく評価し、「社会的に認知されたい症候群」などと称して社会的病理扱いをする人もいます。まあ、わからないでもないですが、今に始まったことなのでしょうか。 例えばペンションが乱立した昭和50年代には、部屋に残されたノートに、問わず語りの一文を書き記した人々がいました。カップルののろけ話を記した人もいれば、とんでもないカミングアウトをする人、脈略無しに詩やイラストを描き残す人もいました。以前、アンノン族の後追い取材で、京都の庵や軽井沢の喫茶店で当時のノートを見せてもらったことがありましたが、時代を経てから見ると案外趣があるのね。時代の肉声が記録された貴重な史料といえなくもない。2001年の今、それが電脳上に気軽に書き込めるようになった、ただそれだけの違いだと思うんですね。 テレビのブラウン管とパソコンのモニターが同じ端末機に見えてしまうところに、極私的個人サイトへのバッシングの根拠があるような気がしています。公共の電波というマス媒体を私的に流用している……ように見えるけれども、そもそもネットはマス媒体じゃない。誰でも自由に、情報を発信も受信もできる。だから従来のマス媒体にはないおもしろさがある。 極私的サイトは、もっともっとプライベートな情報をネットに乗せていくことでしょう。今でもすでに存在していると思いますが、ブロードバンドが平均的なインフラになれば、自分の部屋の様子を24時間公開する無名人がいっぱい出てくる。信じられない光景が不特定多数の目にさらされる事件も、おそらく起きるでしょう。いぶかしく思う気持ちもわかりますが、ネットとは、そういう性格をもったメディアなのだということです。 さらに極端なことをいえば、数人の友人や家族にだけ見られることを念頭にしたサイトがあったって、いいと思う。例えば、遠く離れたところに住む老親が、ネットで孫の成長ぶりを楽しむだけのサイトなんてどうですか。遠距離恋愛中の2人が、その日の極私的日記を交換し合うためのサイトもあったっていい。不特定多数の人に見られないよう、何らかの制御をかけることもできると思います。案外、便利な情報交流だと思いますけどね。 次回は、「ネットで広告収入」の幻想について触れたいと思います。 |
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