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●ガマ腫ライターのゲコゲコ闘病記●(03) 2001年1月1日号
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病院食は旨いか不味いか 2000年9月5日、いよいよ「ガマ腫」の手術のためにK病院に入院しました。今回からは、入院中のあれこれを3回に分けて書いていきましょう。まずは「病院食」編です。 入院の日は手続が朝の8時半とあって、早々の起床でした。手続を終え、外来を受け、ベッドに案内されましたが、朝から何も食べていないので、付き添ってくれた妻ともども、ハラペコです。手術は翌日ですから、初日は大した用事もありません。僕と妻は、許可をいただいて近くのファミリーレストランで遅めの朝食をとることにしました。これからしばらくは、まともな食事が食べられないだろうと思うと、少しばかり感傷的な気分です。 入院中の食事については、かなり悲観的に考えていました。悲観的というよりも、一切の期待をすてていたと言った方が正しいかもしれません。世間の風評として、入院中の食事がまずいというのは「定説」ですし、「これが一日三食じゃあ可哀想すぎる」と同情するしかないお膳を間近に見たこともあったからです。やたらと味が薄くて、カロリーが低くて、量が少なくて、おまけに冷たくさめている……そんな印象でしょうか。 ところが入院初日の昼食を見て驚きました。煮魚にお吸物、野菜の煮物、梅干し、おまけにデザートまでついている。ご飯とお吸物は、フタをとるとちゃんと湯気が立ってきます。そのお膳がテーブルに置かれたとき、ファミレスから戻ったばかりの僕たちは思わず顔を見合わせ、こう言ったのでした。 「えらい豪勢やねー」 味の方も、町の定食屋さんレベルには十分達しており、文句なしに合格点でした。とりあえず「ホッ」とひと安心です。 これは本当に嬉しかった。というのも、半年前に頬骨の骨折で別の病院に入院していた女性の友人から、「毎日の食事がまずい上に、患者への配慮がまるでない!」と怒りを散々聞かされていたからです。 彼女が最も怒り心頭だったのは、ある日のメニューとして出てきた「刻み食のきつねうどん」です。どうです、「刻んだうどん」なんて変でしょう。根っからの東京人なら「刻んだ盛りソバ」を想像してくださいまし。ほらほら、てやんでえっ!って気持ちになってきたでしょ。腸が煮えくり返ってくるでしょ。 適当な長さがあるから麺なのであって、それをブツ切りにするなら別のメニューに変えて然るべき。どうしても食材にうどんを使いたいなら、せめて「刻みうどんの煮物」にでもしてほしいし、どうせ粉を使うなら「すいとん」にでもしてほしいもの。僕は友人の怒りに共感しましたし、自分が同じ目に遭ったら、ちゃぶ台をひっくり返したくなります。 そんな話を聞いていただけに、食事が美味しいことは朗報でした。手術後はお粥が一週間続き、とくに前半は赤ちゃん用のペースト状の流動食みたいなおかずばかりでしたが、ちゃあんと、元々のおかずの風味が伝わってくる。ペーストにする前の原型がちゃあんと脳裏に浮かんでくる。その後の刻み食も十分に美味しかった。 実際に入院して初めてわかりましたが、一日のなかで3回の食事は、本当に数少ない楽しみの一つだもんねえ。ただ、一つだけ問題は残りました。食べては寝る入院生活を2週間続けたおかげで、体重は見事に6キロも増えていたのです。ゲコゲコ。 次回は「看護婦さん」の巻です。 |
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