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書庫1ぞっこん名盤セレクション 〜70年代ロックのきら星たち〜

●ここで取り上げたアルバム

●「毎日中学生新聞」(毎日新聞社)97年3月18日号 掲載

(20)クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル

 キミたちは、ロックのコンサートに行ったことがあるかい? なに、親が口やかましくて行かせてもらえないって? 父兄同伴でないと校則に違反するって?

 それなら親を説得してみろよ! 自分の小遣いで親の分もチケットを買って、堂々と誘ってみろよ! そのくらいの企みができないなら、最初からどうでもいいコンサートだってことだよな。僕は本当に羨ましくて仕方がないよ。何がって、今なら好きなミュージシャンが次から次に来日してくるじゃないか。

 入場料は諸外国と比べて確かに高いようだが、僕の中学生のころは円の価値が今の3分の1だ。ということは、単純に考えて、3倍の円を積まないと外国人ミュージシャンは来てくれなかったってことだよ。

 当時圧倒的な支持を得ていたロック専門誌に「ミュージックライフ」があって、何とそこには、72年に来日した某ロックバンドの入場券が見本で付録についていたっけ。

 つまり、ロックコンサートの入場券なんて高嶺の花だったから、せめてもの読者サービスとして、実際には使えない入場券をそっくりそのまま印刷したわけなんだ。ロックファンは見本刷りの入場券を何度も何度も見ながら、それだけで想像をふくらませ、幸せな気分に浸ったんだよね。

 その某ロックバンドというのが、今回紹介するクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、通称CCRだ。

 初めは4人組でスタートしたが、末期はたったの3人。ドラムとギターとベースという最低限の編成で、おまけにホーンセクションとかバックコーラスもロクに使っていないもんだから、今改めてCDで聴いてみると、音がペラペラに薄い。だけどロック魂はギンギンに熱かった!

 彼らの音楽のベースはブルースやカントリー・ミュージックだ。アメリカンロックの礎の一端は彼らが作ったと言ってもいいだろうな。

 代表曲は、日本でも大ヒットした「雨を見たかい」だ。フジテレビ深夜のリバーウォッチングの番組でテーマ曲として使われたので知っている人も多いと思うよ。ジョン・フォガティの泣きのボーカルが渋く迫ってくる。

 隠れた名曲には「プラウド・メアリー」がある。後にアイク&ティナ・ターナーという黒人デュオがカバーして大ヒットしたけど、原曲はCCRなんだよ。

 ロックもブラックミュージックも、元をたどればルーツは同じなんだってことをCCRは改めて教えてくれる。72年に解散するまでわずか4年間の活動だったが、ロック黎明期に果たした役割は多大だ。ベスト盤がいろいろ出ているからチェックしてみてほしい。

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