|
Archives
【アーカイブス】
|
書庫2●怒濤の胸キュンポップス劇場
〜キミのハートはストップモーション〜
|
|
エルトン・ジョン ●関連リンク |
●「毎日中学生新聞」(毎日新聞社)97年6月28日号 掲載 (7)ジム・クロウチ 悲劇のヒーローというものは、どうしていつの世までも長い間心に刻まれるのだろう。最近では俳優の松田優作、ロックシンガーの尾崎豊……。絶頂期に不運の死を遂げた彼らの悔しさが、僕の胸を打つ。 今回紹介するジム・クロウチも、不運な死を遂げたフォークシンガーだ。道路工事の仕事や教師など職を転々としながら歌い続けたジムが28歳にしてようやくヒットチャートにシングル「ジムに手を出すな」を送り込んだのが72年の7月。1年後の73年7月には「ルロイ・ブラウンは悪い奴」が初の全米1位を記録し、期待のニューフェイスとして注目を浴びる。 いよいよ大ブレイクという矢先、次のシングル「アイ・ガッタ・ネーム」がチャートインしている最中の9月20日に、自家用飛行機の事故で二度と帰らぬ人となる。 この曲は映画「ラスト・アメリカン・ヒーロー」のテーマ曲。皮肉なタイトルだ。 さらに、死後に発表されたシングルが「タイム・イン・ア・ボトル」というタイトルで、「もしも時間を瓶に詰めておけたら……」なんて歌詞なのだから、悲しすぎる。メジャーなフォークシンガーとしては、わずか1年あまりの生命だった。著名な音楽評論家がラジオで、涙ぐみながらこの曲をかけていたことを今でも僕は覚えている。 あれから24年たつが、彼が残した3枚のオリジナルアルバムは今でも輝きを失わない。ジムの名曲の数々を、僕は「心の瓶の中」に詰め込んでおくとしよう。
|
| 当サイトでは、新聞・雑誌などで発表した原稿のなかから、事実上、バックナンバーの取り寄せが困難になった媒体に発表したものに絞って、公開しています。 | |